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カヌーで探検(11)

白神の麓で '06.08.10


原生林に近い静かな山奥、ひっそりとした沼にカヌーを浮かべて
秋田、青森県境にまたがる白神山地は、まさに自然の宝庫。林道を辿って豊かな環境を堪能しつつ、行き着いた静かで小さな沼で艇を浮かべてみた。


素波里湖のカヌーは断念
夏休みを白神山地周辺で遊びました。
地図の上でカヌーによさそうなダム湖があったのでさっそく訪ねてみました。秋田県山本郡藤里町。白神山地を源流とする粕毛沢をダムで堰き止めてできた素波里湖(すばりこ)がここです。
確かに環境はとてもよく、山奥深くまで入り組んだ湖岸を辿るのも楽しそうな湖です。ところが、夏の渇水期で画像のとおり肝心の水のほうがさっぱりで、岸辺の景色は荒涼とし、なおかつ、著しく低下した水辺まで、降りるところが見つかりません(満水時の水位なら降りられるところはいくつかあるのですが)。
そういうわけで、今回はここでのカヌーは断念しまたの機会にということに。
藤里町の県道317号沿いに、ミネラル・ウォーターの「白神山水」を作る(ボトル詰めする?)工場があります。各地にある名水でも、数少ない(全国で2つ?)非加熱処理で出荷できる水だそうです。
工場の近くでは岩間からきれいな水の滴り落ちるところが・・・これが白神山水の源泉なのかどうかは?。

静かにカヌーを・・・
今回のこの方面探訪では、いったいどれだけのダートの林道が残っているのか、想像もつかないほどの未舗装路に出会いました。
そんな山の中のポツリと誰もいない湖面にカヌーを浮かべます。静かな環境が広がっていました。
※この湖沼でのカヌー出艇可否が確認できないため場所の表示はしていません。
山道を走り、程よい沼をみつけて早速ALLYを組み立てました。

さっさと湖上に漕ぎ出します。岸辺ではアブも飛んでいますが、水の上に出てしまえば追ってはきません。

清くすんだ水というわけではありませんが、魚や水生昆虫も適度に住み着いた生物層の豊かな池のようです。

あの・・・う。奥さんは漕がないんでしょうか?

大きな木が湖面から生えていて根元は気根のようになっています。ちょっとこの樹種では珍しいかな。

周辺の風景は、特別高い山が見えるわけでもなく、立ち枯れや岩場というような見所もないですが、とにかく静か。

水面を尾でしきりに叩くイトトンボの姿がたくさん見られました。オニヤンマの数も尋常でないほど見られましたが、なかなか飛んでいるのをカメラで捕らえるのは難しいかもです。

↑ひとり涼しそうでいいですな・・・(汗)
白神といえばのブナ林ですね。周辺にもブナはもちろん生えています。車のボンネット上にブナの殻斗が落ちてきました。ブナの実(堅果)はこの中に2つの三角錐の形で入っています。実がよくつくのは数年に一度で、ツキノワグマなどこの山域に住む動物たちには貴重な食料であるので、ブナの実の豊凶によってクマなどの獣害も増減するようにも聞きます
周辺の野を歩くと、ナツアカネなどの赤とんぼや、ばった類が豊富に生息していて楽しませてくれます。

湖面を眺め、日陰で食事をとりました。木々を写す湖面はとても涼しげ。

広い湖面に漕ぎ出せなかったのは残念でしたが、たまたま艇をおろした沼でも
十分にカヌー散歩を楽しめました。日常の人ごみの喧騒を遠くはなれ、静かな環境の中で
ゆったり水に浮かび、ただ景色を見ているというだけでも、心休まるものです。

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