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奥久慈・大子町西域の林道 / 茨城県

林道ツーリングレポート (059/'05.4.24)


 クラブツーリング明けの帰路、レポ17で未消化だった茨城の小林道を走ってみました。
クラブツーリングでの八溝山周辺は、今年の遅い春もあって、まだ新緑は言うに及ばず、桜にも少々早かったのですが、晴天には恵まれて大台数で楽しく無事に走りきり、野営も楽しみました。翌日、朝の山中でのんびりした後、帰路へとつきますが、ここはただ帰ってもつまらないので、少々奥久慈の林道を探りながらの帰路としました。
大子町から美和村にかけての山域は、以前、金山を目指しながらの林道探索をしたのですが【レポ17】、そのとき未消化だった部分がかなりあったため、今回もその全部は回れませんが、短いながらも抜けているダートを軽く流してみました。

●実走コース
(林道八溝真名畑線野営)→【茗荷林道】→県道196→【林道吉沢線】→県道28/R118/R461→【林道谷津ヶ沢線】【林道コサビ線】【林道小手谷沢線】【林道狢ノ草東河戸線】→タバッコ峠→県道32/R293/県道12・・・(省)

●データ(05.4.24)
【林道旗宿金山線】
【林道厨川線】
【久慈川林道】
【林道八溝真名畑線】
【茗荷分線】
【茗荷林道】
本レポ外→クラブツーリング・110-clubのアルバム44をご覧ください
全線走行可
いずれの林道も走行に支障はない。
ただし、茗荷林道の上部区間は相変わらずゲート閉。
茗荷分線の途上に「八溝川林道」なる路線が掘削中
【林道吉沢線】 走行可
全線ほぼダート1.7km
茗荷林道が県道196に出てすぐの、大子町に入ったばかりのところから、緩やかに畑地のある谷を下ってゆくのどかな道。
【林道谷津ヶ沢線】 走行可
全線ダート3.5km
R461の大子町山田地区大平集落から南下して峠を越えるルート。路面は細いが坂道部分以外は荒れはない。新設舗装道に突き当たって旧道消滅。
【林道コサビ沢線】 走行可
全線ダート約3.0km
新設舗装路で分断された林道谷津ヶ沢線に続く林道。小錆沢(こさびさわ)に沿って緩やかに下り、県道32にいきなり出る。
【林道小手谷沢線】 走行可
全線5.3km、ダート約2.4km
県道32より金山跡の横を通って県道321へ抜けるルート。沢とほとんど等高に併走する部分があったので、大雨では冠水しそう。平時は穏やかな小川。
【林道狢ノ草東河戸線】 走行可(全線舗装)
林道小手谷沢線の出口を県道側でなく西に向かい、美和村のタバッコ峠に至る舗装林道。のどかな山村、杉の美林、細かいワインディングと道は変化する。


(1) クラブ・ツーリング
前日は、八溝周辺で110-clubのツーリングを楽しんだあと野営で朝を迎えました。
(2) 八溝川林道・掘削工事中
のんびりした朝を過ごした後、野営地を少しみなさんより早くたって単独帰路に。
林道八溝真名畑線と茗荷林道を繋ぐ茗荷分線の峰越え近くに新しい林道が掘削中のようです。
(3) 林道吉沢線
茗荷林道で八溝山を下り、県道196に出たT字路で、さて、今日はどうやって帰ろうかな・・・
とりあえずT字路を右折、考え事をしているまもなく、県境を越えて茨城県の大子町にはいるとすぐ、左(南東)にダートが見えてきます。これは、見ながら何回か通り過ぎたことのある林道吉沢線。短いダートで集落に降りると聞いていましたが、この日は予定もありませんから、覗いてみることにします。
(4) 
入って間もないうちから、畑地が目に付き、林道と言うか山村の農道。春のうららかさも手伝って、なかなかのどかで、心休まるひとときです。
前方になにか猛禽類が飛んでいるようなので近づきます。トビかな?
(5) 
いや、トビではありません。もう少し小ぶりでスマートなワシ・タカです。あまり近づけませんでしたが、ハチクマではないかな?
(6) 
1.7kmの短いダートで古屋敷集落入り。面白いのは、林道終点表示が、珍しく人家内にバス停のように立っていること。
まあ、吉沢線は、ショートの抜け道でしたが、のんびり気分には悪くないみちです。
(7) 林道谷津ヶ沢線
いったん大子町の市街地へ抜けて、R461で再び山間部に向かいます。
市街地から3kmほど西に入ったところから、大平集落に向けて細道があり、集落を過ぎると、この林道の入口です。
(8)
谷津ヶ沢に沿って上ってゆきます。あたりは杉林がメインで、ちょっと暗い道が続きますが・・・
(9)
やや急な登板を終えるととたんに明るくなります。
やはり、杉よりも雑木のほうが気持ちも明るくなります。木材の切り出しもあったりして、一応、「林道」本来の使命も果たしているようですね。
(10) 
林道の入口からオールダートで約2.9kmで峠らしきピークを越えていくことになります。ここで半分ならなかなかの道だな〜
(11) 
と、思っていた矢先、道が下り始めてさほど進まないうちに、なんとも無造作に大きな舗装路に林道が飲み込まれてしまいます。残念ながら、ここでこの林道も終焉です。
(12) 
新設の舗装路は、このような立派な道で、画像左に入ってゆくタイヤのつけた土跡があるところが今出てきた林道です。
舗装路も、現況ではここまでしか完成していないようで、画像奥に大きなゲートが見えています。
(13) 林道コサビ沢線
地図を頼りに、かつての林道跡を捜していると、(12)から700mほど下ったところで、谷向き(南)右方向へ斜めに下ってゆく道が見えてきました。
画像で見える白い軽車両。山菜取りのご一家です。
やはり、この時期は多いですね。
(14)
どんどん下ってゆくと、明るくて気持ちいい道になってきました。
(15) 
しかし、それも超つかの間。たった400mでまた幅広舗装路に戻ってしまいました。
いや、しかし、よく見ると、舗装路を挟んで、進行路の延長にまたダートが伸びています。どうやら、ここは林道を飲み込まずに、分断しているだけのようです。
(16) 舗装路横断
そこで、舗装路を横断して、すぐダートに戻ります。
残念ですが、古道が残っているだけありがたいというものです。
(17) 
この道は、もはや下る一方です。
ずっと、ダートが続いていますから、新設の舗装路さえなければ、谷津ヶ沢線と連続して、この周辺ではかなりの距離を楽しめたということになります。ちょっと惜しいですね。
(18) 
まだ葉のない木々を通して、明るい景観が望まれます。向かいの山々には丁度ヤマザクラがいい頃を迎えています。
(19)
次第に標高を落としてゆくと、谷沿いになってやや暗くなってきますが、まもなく県道32号線にいきなり飛び出します。
ここに「林道コサビ沢線」と初めて表示が出てきましたが、ここからどこまでがコサビ沢線で、どこまでが谷津ヶ沢線だったのか、はっきり判りません。峠であったのか、舗装路に隠れてしまったのか?

一応、ここでは(12)までを谷津ヶ沢線、(13)からをコサビ沢線としておきます。なお、コサビというのはこの林道の沿う沢の古錆沢のヨミです。
(20) 林道小手谷沢線
県道32に出た後、西に1km足らず進むと、「栃原金山」の案内表示が見えてきます。
レポ17でははっきり書かなかったですが、実は、最終的にはここを目指していたのです。
ここは休鉱中の金山で、掘ればまだ出るようですが、採算は取り難いとか。で、観光用に鉱道の見学や砂金の抽出体験(持ち帰り可)など、なかなか興味深い魅力があったのです。
ところが、どうやら、経営会社が具合悪くなったようで、営業しているような様子は皆無です。どうみてもつぶれてます。
その後調べたところ2002年夏ごろから営業がないようです。
・・・非常に無念(>_<)
(21)
で、むなしさ残る、施設跡を通って林道に入ります。この入口の各種看板、標識群の中に林道表示もあるので、もうここから林道小手矢沢線になります。
少し「おやっ?」という感じもしますが、画像中央のアーチの下をくぐって進みますよ。
(22)
コンクリートの路面は、300mほどでダートに変わり、沢に沿ってまたゆっくりと上ってゆきます。この画像の位置など、沢と道の高さに差がほとんどなく、晴れた日はサラサラと気持ちいいのですが、雨が降るとあっという間に林道も川になってしまうのではという気がします。
しかし、それにしては道は荒れているようなことがありません。
(23)
標高の高くないこのあたりの山々は、前日の八溝山と違い、もう若葉が美しく生え揃い始めています。日差しをすかしての、薄緑の光がまぶしく感じます。
(24)
林道は愛宕山(477m)の山頂近くを通過して、もうすぐ舗装路に変わります。この林道のダートは2.4km。
レポ17では工事中で入れなかった道路がここに繋がるのですが、その工事で舗装が延びたのでしょうか?
(25) 林道狢草線・林道狢ノ草東河戸線
ここが県道321に近い久隆集落内の林道出口です。
画像の右方向が県道で、県道から来ると、ここで道が二股になるというわけです。画像左方向へ進みます。ここで足元(画像左下)の林道表示には「林道狢草線」となっています。
(26)
集落の緩斜面には、緑の若草の中、ところどころ菜の花が柔らかな黄色を敷き詰め、手前に紅のモモでしょうか。とてもコントラストの美しい山村風景ですが、電線が邪魔でした。
(27)
ここであらためて林道表示が出てきて「林道狢ノ草東河戸線」と記されています。
ルートは、山村風景から、杉林へと変わってゆきます。
(28)
最後は細かに右左とワインディングを続けて、林道は全線舗装のまま、大子町から美和村へと移って県道32号線に出てきました。
(29)
この画像は、(28)とほぼ同じ立ち位置からの北向きの画像です。この大子町境界の峠が「タバッコ峠」といいます。

さて、ここまで小林道を走ってきましたが、この日は、このへんで終わりにしたいと思います。

今回は、帰宅途上の林道散策にしては、まずまずでした。前回のこの地域が1本除いてみな行止り往復路だったことに比べれば、みんな抜けられた道ですし、ダートも思ったより距離があります。
この付近にはまだまだ小さなダート林道がありそうなので、また何かの機会があった折に寄り道したいなと思います。





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