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田代山林道(周辺:馬坂・安ヶ森) / 栃木・福島県

林道ツーリングレポート (067/'05.10.29-30)
[追録]9月の田代山登山ミニレポ(05.9.18)


 会津越えの三林道のひとつ田代山林道。ひとときの解放の機を走ってきました。
田代山林道は、この数年、ずっと閉鎖されていましたが、この秋、期間限定ではありますが開放されました。ちょうど紅葉の好機でもあり、さっそく、このスーパー林道を走ってきました。
道は、相当に整備されており、乗用車でもまったく問題なく、実際に多くの乗用車が利用していて、むしろ四駆のほう少ないくらいでした。田代峠から見下ろした上の画像のように、眺望はルーと全体に渡って素晴らしいものがあります。ただ、今年の紅葉はいまひとつ色付きが悪かったのが少々残念。また、当日の天候も時折、小雨もぱらつくどんよりした空模様でしたので、さらに錦秋を楽しむには、ちょっと条件はよくなかったようですが、それでも、久しく走れなかったこの道からの眺望を、これ限りでなく、3シーズンで楽しみたいなと感じました。

●実走コース
(省)・・・塩原→R400・121→県23→【林道馬坂線】【川俣檜枝岐林道】(途中まで往復)【田代山林道】→県135→【唐沢峠林道】木賊温泉シルクバレーキャンプ場→R352→【安ヶ森林道】→【林道平沢芹沢線】→R121・400→塩原・・・(省)

●データ(05.10.29-30)
【林道馬坂線】
走行可
ダート約18.2km
川俣湖沿いの林道で、途中から川俣檜枝岐、田代山、無砂谷の各林道を派生する。
【川俣檜枝岐林道】 走行可
ダート約24.9km
奥鬼怒〜会津の第3ルート。現在は崩壊で林道馬坂線から約4.5kmで途中通行止。峠からは帝釈山まですぐに登れる登山道がある。
【田代山林道】 走行可(栃木県側は05.10.5〜11.20まで期間限定開放)
ダート約24.0km。通常期は会津側11.5kmで通行止
奥鬼怒〜会津の第2ルート。スーパー林道なので道は整備されているが、通常期は政策的に閉鎖されているのが残念。。
【唐沢峠林道】 走行可
ダート約3.2km
木賊温泉・湯の花温泉という南会津の2つの温泉を繋ぐ小道。峠は数年前からトンネルの新道が掘削中で、完成すると細いダート部分は廃道となるかもしれない。

【安ヶ森林道】 走行可
ダート約15.8km
奥鬼怒〜会津の第1ルート。唯一ほぼ安定して通行可能となっているルート。栃木県側は舗装済。白い砂の道が印象的。


●林道地図  
奥鬼怒エリアの林道地図
南会津エリアの林道地図


(1) 川俣湖
いつものように、川俣湖からこの橋を渡った先右折で林道に入ります。紅葉の出来は今ひとつ。

(2) 林道馬坂線
林道入口。すれ違い出来ない道ではありませんが。このように、今回は、ちょっと台数が多めのツーリングなので、前後から来る車両には注意が必要です。

(3)
むむっ、ちょっと暗く、シャッタースピードが遅いので、走行中撮影にはISO感度を上げないと・・・っとポチポチっとボタン操作したつもりでしたが、どうやら感度ではなく、画像サイズをいじってしまったようで、これ以降、この日の画像サイズ(元サイズ)は、通常の半分以下UXGAに・・・あらら
(4)
橋のところでちょっとストップ。幸い2輪が1台通行されただけでしたので、邪魔にならずにすみました。台数が多いとなかなか止まるのにも神経を遣わざるを得ません。
(5) 
馬坂林道では、出来の悪いこの年に限らず、毎年、紅葉は全体にさほどのことはないものの、時折見える馬坂沢沿いだけは、赤が多くて綺麗に色付いているのが見られます。ことしもこのあたりは、なかなかいい色でしたよ。

(6) 川俣檜枝岐林道
馬坂林道から川俣檜枝岐林道に入りました。こちらは入口に途中行止りの表示があります(原因は、情報では崩落とのこと)。この道もここしばらく通行止めが続いていますね。今回は、林道途中、入口から2kmほどのところにある砂防ダムで昼食のため、この道に入りました。
落ち葉は目立ちますが、かといって、周囲の木々の葉の色は紅葉期を過ぎてしまった風でもありません。色付かずに落ちてしまった葉も多かったのでしょうか。


(7) 馬坂沢砂防ダム
(8)
砂防ダムは、水を全て放水していて、神秘的な湖面風景は望めませんでした。たまたま放水の時期だったのでしょうか、それとも、砂がたまって砂防の役目をなさなくなったため、砂を上げる作業に入るのでしょうか。はたまた、もはや、役目のまっとうを断念されて、ただの河原になってしまったのでしょうか。
いずれにしても、ちょっと寂しい風景です。
まあ、それとはなんの関係もないことですが、放棄されたスズメバチの巣が転がっていました(下)
(9) 田代山林道
昼食後、川俣檜枝岐林道を引き返し、再び馬坂林道を少し北上して、やっと、今回メインの田代山林道に入ります。道はスーパー林道規格のため、すれ違いに十分な幅員があり、かつ、路面も非常に堅く締まっていて、乗用車も十分に支障なく走れる道です。

(10)
路面状態がいい分、ともするとスピードを出しがちですが、ダートの停止距離は必然的に長くなりますから注意が必要。幅員があるとは言っても、一般道に比べれば、たかが知れています。やはり林道は、景色も楽しみながらのんびりが一番。

(11) 
このあたりが最高所の田代峠やや手前になります。周囲の木々も紅葉する落葉樹林帯から常緑針葉樹林帯に変わっています。個々から見下ろした風景はすばらしく、このページトップの画像が今回のここからの眺めです。

(12)
田代峠を越えて、会津川に入ると、山は一変して既に紅葉の色が見られませんでした。道の幅員もやや狭くなり、少々暗めの道を下りて行くと、田代山の登山口が見えてきます。後(下)で紹介しますが、9月にこの田代山には登ったばかりでの再訪となりました。登山口少々下に公衆トイレと広めの駐車スペースがあるのでここで休憩。トイレはこの一月で綺麗な建物に新築され直していたのには、ちょっと驚きです。
田代山林道を抜け切るまでには、ここから、ダートが10km以上まだまだ続きます。馬坂林道からの通しで考えれば長いダートです(馬坂林道の田代山林道入口〜川俣檜枝岐林道入口区間は、かなり舗装化されていますが)。
(13) 唐沢峠林道
今回も、シルクバレーキャンプ場に向かいます。必然的に、ルートは唐沢峠経由ということで、ここは、唐沢峠林道の湯ノ花温泉側でトンネル(工事中)入口のやや手前になります。この道は、現在のところ、この先(画像では左方向)で細くなって峠を越え、木賊温泉側のトンネル(工事中)入口まで細道が続いています。ただ、トンネルが完成すると、廃道になってしまう運命なのかもしれません。
(14) シルクバレー・キャンプ場
この4年間、毎秋の風景となってしまったオフミの朝です。キャンプ場はもう1週間ほどで冬季の閉鎖に入ります。

(15) 曲屋
翌日は、キャンプ場で少々のんびりした後、昼に曲屋の蕎麦を食します。台数が多かったのですが、予約なしなしでも入れるキャパがあるので助かります。
さすが建物はいいです。
(16) 安ヶ森林道
この道も、会津⇔奥鬼怒では欠かせない道で、ほぼ通行止めのない安定した道なので助かります。久しぶりに、支線の川を渡っている道を走ってみました。

(17)
さんさんと陽射降る天候のせいなのか、今回では、この林道が一番紅葉が綺麗に見えました。白い路面の対比もなかなかです写真だとちょっとコントラストが付きすぎちゃいますね(というより右画像は白飛びしてます)。
(18)
本当に陽射しがあるだけで、曇り空の下ではただの枯木も、葉を透かして目に入る光で、こんなに綺麗に見えてしまいます(左画像)。やはり、紅葉は晴れがいいですね。
この道は、峠の県境でダートは終了。残る栃木県側は舗装になってしまうのは残念なところです。林道を降りてきたところにある、やすらぎの森キャンプ場あたりの紅葉も普段なら悪くないです。このあとは舗装林道の林道平沢芹沢線経由で、R400号、塩原といった具合で解散、帰宅しました。同行の皆さんおつかれさまでした。

田代山林道は、相当にしっかりした道で、景観もよく、道だけ見た限りでは、普段閉鎖している理由はよく分かりませんが、走りやすい道ゆえの不注意走行など、別途、新たな問題を生じていたことも想像され、そのための政策的通行止めであることも考えられます。走行には、各自十分の注意を持って走りたいものです。



 
田代山登山 (05.9.18 田代山林道会津口経由)
田代山林道の開放前の本年9月に、たまたま田代山に登る機会がありましたので、ここでちょっと紹介しておきます。
いつもの林道仲間やLR仲間ではなく、珍しく職場の後輩たちとのキャンプです。キャンプ場は例によってシルクバレーキャンプ場。
(21) 田代山林道(会津側区間のみ)
このときは、いつものように、会津側のみ通行可。登山口先にはしっかりとゲートが締まっていました。

(22)
ここが田代山の登山口。まだまだ山登の季節であるので、周辺にはハイク中の方々の車がたくさん駐車されています。事実上行止状態の林道なので、駐車には特に問題はないようです。

おお、毒草の王様トリカブトです。自生種は、ヤマトリカブトとかエゾトリカブトなど40種くらいはあるようで、これがその何かは判りませんけれど、まあ、見るだけなら綺麗です。

(23) 田代山登山
登山の道程はおよそ2時間と、比較的短時間で山頂にたどり着けますが、道は案外急で、初めのうちは視界も全く開けず、ゆっくりペースで行かないと、けっこう辛い道になります。
って、同行者、皆さん若いので早いです。置いていかれてます。
(24)
次第に視界も開け、立ち枯れの木々など、標高を感じる景色になってきました。こうなってくると疲れも忘れて、足取りも軽くなってきます。
やや、霞みがかっていて、遠景は白くてよく見えませんが、乾燥して晴れ渡るとかなり遠くまで見渡せそうです。
(25)
ようやっと、山頂湿原に到着。
この山の特徴は、尖がった山頂ではなく、このように山頂付近を広く湿原が覆っていることです。このことから「田代」山というのですが、同じような山で有名なのは新潟のスキーで有名な苗場山ですね。やはり「苗場」山と、いずれも田んぼをイメージした名称になっています。
(26) 山頂湿原
標高2000mに近い位置の高層湿原は、9月でもうっすら色付いて、やや秋の気配が濃くなりつつあるところでした。

(27) 
山頂付近をぐるりと回るように、しっかりした木道がめぐらしてあるので、安心して歩くことが出来ます。この日は、山頂奥の木道上の広くなったところで昼食をとって、高原でのひと時を過ごして下山しました。なかなかない平らな山頂の景観。湿原好きの方には、一度来訪されることをオススメします。

(28) 田代湿原の秋の植物

田代山へは、田代山林道だけでなく、一つ西側ルートの川俣檜枝岐林道が走れるときならば、そちらの峠からすぐに帝釈山、そして少し下ってというルートのほうがより簡単に登れるものと思います。いずれにせよ、会津ならではの静かな山登りができるのが魅力です。。







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