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房総の林道 '06冬シーズン/ 千葉県

林道ツーリングレポート (069/'05.12.30)


 毎年冬の恒例で房総へ。ツーリング日和はやはり陽射しの心地よい暖かな日です。
今年も冬が来ました。今年は出かける時間がなかなか取れず、十分に山々へ出かける間もないうちに、雪の季節。毎度のことですがこの時期は房総の山にお世話になります。気持ちよさそうな日を選んで朝から出発。寒くならない昼過ぎまでの半日程度の時間で走ってこられるのがうれしいところです。

●実走コース
(省)・・・→R128・天津→【林道浜荻線】(往復)【林道袋倉線】(往復)→県181/34/R410→【林道渕ヶ沢線】【林道袖ノ木線】(通行不可)【林道高山線】(安房高山ハイク)→【林道横尾線】【林道大山線】・【大山林道第2支線】【林道山中線】→県182→【林道田取線】→県182/R465→上総湊・・・(省)

●データ(05.12.30)
【林道浜荻線】
走行可
全長5.6km、ダート約4.0km>>>>>ルート案内等房総の林道図鑑
海沿い地域から登る景観のよい道。幅員広く路面も安定で走りやすい。
【林道袋倉線】
(仮称)
走行可
ダート約1.2km
浜荻線の一本西側の沢を遡り、袋倉ダム湖畔に至るショートのダート。
【林道渕ヶ沢線】 走行可
全線舗装済み
R410から高山林道等へ上るときに利用する舗装林道。
【林道袖ノ木線】 工事中
全長約3km全線ダート(今回未走行)
ここ2年ほど工事が続いている。

【林道高山線】 走行可
全長1.2km ダート約0.5km
非常に短いダートではあるが、展望がよく捨てがたい。

【林道横尾線】 走行可(荒れあり)
全長約7.2km全線ダート
房総の林道の代表格。最近は荒れが目立つ。一時的な崩落は補修済み。

【林道大山線】 走行可(荒れあり)
ダート約1.0km
一部荒れ、工事箇所あり。

【大山林道第2支線】 走行可(荒れあり)
全線ダート、計約3.2km/西側ルート約1.8km・東ルート約1.0km・共通0.4km
横尾線〜大山線の中途から分岐。北側へ下るが途中で寸断。しかし、展望はよく気持ちのよい道。地形状況から見て延伸はほぼ見込まれない

【林道山中線】 走行可(山中側進入止あり)
全長約2.5km全線ダート(今回未走行)
3年近く工事中であったが完了したようである。通り抜け可展望良好。

【林道田取線】 通行止
全長約2.5km全線ダート(今回未走行)
志駒側で通行止め確認。内容不明
舗装区間が西側で300m程延伸

●林道地図  
房総中央エリアの林道地図


(1) 林道浜荻線
早朝早く出て、山から日の出でも拝もうと出かけて見ました。まずは手軽に林道にアプローチできる浜荻線から。
この道は海側の視界もいいので東側も開けていたよなぁ〜と思っていたんですが・・・
(2)
雁の一群が西の空から東へ向かって頭上を飛んでゆきます。寒いので車内で日の出を待ちます。
(3)
いやいや、今回は失敗です。日の出方向に視界はありません。山の向こうから出てしまう方向になります。まあ、幸いといいますか、東の地平には、この時期特有のいつもの雲があるので、どこに行っても同じであったということで、自分をだましてあきらめますが、やはりこういうときは、カシミールなどで事前に日の出位置を確認してから出かけねばいけません。
(4)
浜荻線はまだ延伸の気配は見られませんでした。以前と同じところで土盛りがあるのみです(画像は行止り地点ではありません)
(5) 葛ヶ崎海岸
浜荻線を下り、葛ヶ崎海岸へ出ました。数羽のトビが出迎えてくれましたが、海岸へ降りるとおびただしい数のカモメの群れが。
(6) 林道袋倉線(仮称)
海岸を後にして、次に向かったのは、浜荻線のすぐ西側の谷を遡って袋倉ダムに向かう道。正式な林道名は見当たりませんが、ここでは袋倉線としておきます。天津から鴨川に向かう方向で、R128のバイパスと旧道が合流する地点の足元で、やはり旧道から分岐する県道181号線に入り、すぐに右折(北東)する道があります。踏切を越えて山に向かいますが、途中、元素堀のトンネルを6つくぐる、ダート区間へ到達します。
画像の位置からダートです。
(7)
道自体は短く、薄暗い林間と、渓谷沿いの道を進みます。この渓谷は思ったより深い谷で、房総にしては林道からかなりの落差があります。
さほど走らないうちに、前方には間もなく小さな袋倉ダム湖が見えてきます。
(8)
ダム湖に到着しました。道はこのダム湖の南岸を回りこんでゆきますが、かなり狭い道で、弱い路肩の直下数メートル下に湖面があるので、ちょっと注意が必要でしょう。
(9)
人気もないですが、あたりは静まり返って、野鳥の姿もまばらです。冬の日陰ではちょっと寂しい感じですね。
森の中にぽつんと代官号を置き去りにして、周辺を歩いてみましたが、杉の森と、冬枯れの景色のほかにはやはり音沙汰がないようです。
(10) 林道高山線
このエリアを出て、いったん鴨川市内の平地部に戻り、県道181号線と34号線を西進してからR410北上、君鴨トンネルを抜けた直後を右折(東)して林道渕ヶ沢線で山に登り、房総の主稜線である郡界尾根沿いの林道へ向かいます。
まず舗装林道の林道渕ヶ沢奥米線を通って林道袖ノ木線の様子を見に行きましたが、相変わらず工事通行止めとなっています。ここでの景色がとても好きなのですが断念して戻り、林道高山線を走ります。
ススキが冬の日に光っています。ここでの景色は、まだ冬のそれではなく、むしろ晩秋といったほうがいいくらいなのかもしれません。
(11) 安房高山ハイク
林道高山線からは、安房高山(364m)への登山口があって、ちょっと散歩気分で山頂まで登れます。今回ちょっと登ってみます。
@林道沿いにある登山口、石にはなにやら怪しい曼荼羅絵 A九十九折で登ってゆくと3つの祠。一見ここが山頂に見えますが・・・(いままでだまされていた)
B実は東北方向にいったん下る道が続いています。山頂はそちらになります。 Cここが山頂。誇らしげに「364m」が記されています(^^ゞ
D山頂からの南側の景色は良好です。嶺岡の山々が一望できます。

(12)
登山道の途中からは北側の鹿野山などもよく望めます。若干モヤがあったので、遠景は望めませんでしたが、富士山などもきっと見えるでしょう。下る道の足下に高山林道が見えています。
(13) 
高山林道の終点、旧410号線(ほぼ廃道でトンネルは通行止)に出るところです。この景色は変わっていません。見えている合流点の直ぐ先に横尾線の入口があります。
(14) 林道横尾線
林道横尾線に入りました。
やはり冬は明るくて気持ちよく走れます。この林道は、東側区間は非常に走りやすいフラットで幅広な道なのですが、途中、左(南)に林道大幡線を分岐したあとあたりから、次第に荒れがある部分が目立ってきます。
(15)
有名な、横尾の広場です。この広場の直前(東側)の区間が、崩落や荒れの激しい区間で、時期によっては乗用車クラスでは通行困難なこともあると思います。
(16) 大山林道第2支線 
横尾の広場から少し西へ向かうと、大山林道第2支線の分岐が現われます。
画像でこちらから、左に曲がってゆくのが本線、右奥へ入ってゆくのが大山林道第2支線です。
いつもは、ここは閉まっていることが多いのですが、今回は開いています。ちょっと寄り道しましょう。
(17)
初めは林間の道ですが、次第に開けて明るくなってきます。
北へ向かう道になりますので、ここでは正面に鹿野山が見えています。
(18)
道は細いところ、荒れたところなどありますが、四駆では特に問題とはならないでしょう。少々深いクレバスも見られますので、最低地上高の低い車は注意です。
(19) 
明るく楽しい道ですが、残念ながらここで終点、(16)の分岐からは1.4km程になります。
この道はここまで尾根の上を走り、この先は尾根が急に終って断崖になっていますので、これ以上の延伸は到底見込めないと思われます。
なお、ここは終点ですし、この画像を撮影している足元あたりは少々広く、広場状になっていますので、ここで野営なども悪くないかもしれません。
(20) 西側ルート
実はこの道、2つのルートがあります。この画像は(16)の方向から入ってきての分岐地点で、ここまで走ってきたのは東側のルートであって、画像上、代官号のお尻方向になります。少々見難いですが、正面の錆びた標識のようなものが倒れている方向に道が伸びていて、これが実際には大山林道第2支線というのもしれません。
一応そちらも最後まで走ってきましょう。
(21) 
ここに一つ、工期起点標識ですが「大山林道第2支線」の表示があります。このあたりから道は明るくなってきます。
(22)
こちらの道もかなり荒れがみられる区間があります。クレバスの深さは場所により30cmくらい.
(23) 
明るくのどかな景色も楽しい道です。ただ道そのものは、少々細く路肩もやや弱くて左側が谷底ですので、慣れないと非常にリスキーです。しかし、少なくとも歩くなら最高に気持ちのよい道かもしれません。
とりあえず、この車幅の代官号で、気分的にこうした道は慣れているつもりの私が走った限りでは、何の問題もなく走行できます。
(24) 
この西側ルートも、ここで終点です。こちらは(16)から2.2kmあります。
画像では、そう見えませんが、この先の山との間がすとんと落ちて急に深い谷になっているので、このルートも延伸は難しいと感じます。もう僅か先に戸面原ダム湖が見えているのですが・・・
(25) 林道山中線
ひとまず、支線林道を(16)まで引き返し、林道大山線を下ります(大山線は最後の出口の舗装部分で崩壊改修の工事があったようです。)。
次いで、ここしばらく・・・3年くらいの間でしょうか、西側入口付近で崩落があって通行止めが続いていた林道山中線に入ります。大山線を県道88号に出て、すぐの木の根峠近くからは西に入って行くアプローチでは特に制限なく入れたので、あとは出口だけ。
久しぶりにこの道を走りました。
(26) 
ルートは基本的に北側の尾根を背にして南側がずっと開けたところを走ってゆくので、景観もよく明るく気持ちよい道です。
(27)
問題の西側出口が近づいてきました。
どうやら、補完工事は終っているように見えます。
(28)
崩落が一番激しかった部分も綺麗に補修されていました。
ただし、林道の西側入口にはウマがあって(現場ではこのウマが倒れていましたが・・・)一応、まだ通行はして欲しくないような感じに見えました。


このあと、県道182号線を少し北上して林道田取線経由で帰路方向に向かう予定でしたが、田取線は志駒側から上って舗装が切れた直ぐ先にウマがあって、理由は不明ですが通行止めとなっていましたので、これはパス。本日のメニューは終了です。
そして、田取線についてですが、舗装部分が少々伸びて、最後の民家があるところまで300mくらい新たに舗装されていました。




房総の山は、近場のため、日の短い冬のツーリングでも、少々ゆっくりできるのが助かります。低い山並みではありますが、冬も平地と変わらないような気候は、それなりのメリットもあって、安心して山に入れるのが、いいところといえなくもないでしょう。
毎年、少しずつ舗装区間も増えているのですが、なるべく残せるダートはそのままにしてもらえたらうれしいのですが・・・





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