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名栗〜堂平山の林道 / 埼玉県

林道ツーリングレポート (070/'06.3.20)


 まだ風は冷たいながら、ようやく春の陽が戻ってきた堂平の林道を走りました。
林道も、このところ、ややご無沙汰になってしまっていましたが、久しぶりに時間が取れたので、氷雪の心配がなさそうな奥武蔵の山を回ってみました。3月後半とはいえ、当日は冬型の気圧配置で、すっきり晴れて空気も澄んでいましたが、ちょっとばかり風の冷たい一日でした。あまり野外活動もせず、のんびりと舗装林道も流しながらの散策です。

●実走コース
(省)・・・→飯能→県70/53→【林道大名栗線】(通行止)【林道炭谷入線】(往復)【林道人見入線】(往復)【林道山中線】(往復)→県53→【林道刈場坂線】▲正丸峠→▲刈場坂峠→【奥武蔵グリーンライン】▲大野峠→▲白石峠→【林道堂平山線】(通行止)→県11→【林道萩殿線】→▲七重峠→【林道萩平笠山線】【林道御堂笠山線】→県11/294→小川町(かわせみ河原・川の博物館)・・・(省)

●データ(06.3.20)
【林道大名栗線】
通行止
ダート約21.2km
名栗湖を取り囲む南東から北西の尾根直下をほぼ等高線に沿って縫うように走り、常に片側の展望が開ける眺望抜群のロングダート。今回は通行不可。
【林道炭谷入線】
走行可(最奥部通行止)
ダート約1.8kmで通行止
沢沿いで登る一方のルート。暗い林間部から少しずつ明るくなってゆくが展望はない。
【林道人見入線】 走行可(最奥部通行止)
ダート約2.5kmで通行止
沢沿いを登る一方で、初めのうちは暗い林間だが、徐々に後方に展望が開けてくる。
【林道山中線】 走行可
全線舗装
沢に沿った舗装林道で、とりたてて展望もない。

【林道刈場坂線】 走行可
全線舗装
正丸峠、刈場坂峠など、展望のよいドライブルート。

【奥武蔵グリーンライン】 走行可
全線舗装
眺望抜群のロング舗装ドライブルート。乗用車向き。

【林道堂平山線】 通行止
ダート約3.7km
工事中だが一時的なものと思われる。部分的に歩行者用兼用となっているので注意。

【林道萩殿線】 走行可
全線舗装
県道11号線から七重峠に上る舗装林道。

【林道萩平笠山線】 走行可
全長約5.5kmダート約5.1km
貴重なダートで、通り抜けでき展望も良好な好ルート。路面もそれほど悪くはない。

【林道御堂笠山線】 走行可
全線舗装
ルート内に眺望のよい広場がある。近年全線舗装された。


●林道地図  
名栗エリアの林道地図
堂平山・笠山エリアの林道地図


(1) 林道大名栗線
まずは、様子見で林道大名栗線に入ってみました。
名栗温泉(大松閣)側の入口は、ダート開始地点でごらんのようなチェーンゲートです。
今回は、この入口のみしか確認していませんが、他の入口はどうでしょうね?
この林道は、ロングダートの中央部に出る林道有馬線からのアプローチ(MAP参照)が、おそらく、普段最も開いている可能性が高いと思うのですが、今回は見送りです。
(2) 林道炭谷入線
次に向かったのは、県道53号線を名栗湖入口より約2kmほど北に行ったところから入る、ピストンルートの林道炭谷入線です。
入口は名栗小学校近くの十字路からになり、左画像では、カメラ側が県道53号線、左右が県道の旧道で左が名栗湖方向、右が名栗小学校になり、ここを真っ直ぐ進みます。

(3)
すぐにダートが始まり、しばらくは薄暗い杉林を走ります。全体を通して眺望が開けるところはあまりありませんが、ずっと沢に沿っての登りが続くルートは、ほどほどの幅員で走りやすい道です。特にこの時期は木々も葉がないので、暗いイメージではありません。
(4)
入口からダートで1.8km走ってきたこのポイントで、工事通行止の表示がありました。まだ、道はもう少し先まであるのですが、手前で停車して周辺の沢などの写真を撮っていると、なにやら業務用とおぼしき車両数台が通りすぎて先へ入って行きます。ここは工事作業中と理解して、この位置で引き返すこととしました。
(5) 林道人見入線
次は、林道人見入線へと向かいました。
林道炭谷入線を出た後、県道53線を更に3kmほど北西に進んだところに入口があります。その入口ですが、当レポの進行方向に沿って書くと、県道が右に大きくカーブするコーナーがあり、新道はショートカットして内回りに右へ曲がるところを、左へ大回りする旧道があるのが目印で、その旧道のほうへ入ってからのコーナー付近から、左折してこの橋を渡るようになります。
橋の手前にこのように林道標示があるのでここまで来れば間違いはありません。
(6) 
林道は、橋を渡って早々からダートに変わり、ずっと緩やかに時にやや急に上りの連続になります。坂なので、路面はやや雨水の流れの影響が残りますが、さほど大きなクレバスなどはなく、比較的走りやすい道です。
(7)
この林道人見入線も、はじめは林道炭谷入線と似たような感じで展望はないのですが、どんどん標高を上げてゆくにしたがって、後方を振返ると、登って来た林道、谷、そして山々も見えてきます。
最終的には行き止まりとなり、折り返して下りてくるピストンルートなのですが、眺望も良く楽しい道です。
(8)
しかし、今回は時期が悪かったようで、この道も、道半ばにして工事通行止めとなっていて、実際の作業に入っている様子を見届けられるところまで走って引き返しました。
結局、この名栗エリアで予定していたダートは、今回すべて入口通行止めか途中引き返しと、芳しくない結果でした。しかし、これはみな一時的なものとみられ、もう少し後の時期なら問題ないのだろうと思います。(とは言いつつ、大名栗林道の通行止めはよくありますが・・・)
(9) 林道山中線
名栗エリアのダート林道の予定は以上ですが、一つだけ寄り道を・・・
県道53号へ戻り北西に更に1.5kmほど進むと同県道は右折してR299方向へ向かうのですが、この右折箇所を曲がらずに、谷の最奥部、つまり名栗川のどん詰まりの方向へ1kmあまり入ってゆくと(県道73号)画像のような分岐があって、左が県道73号(白岩林道)、右が林道山中線となります。
(10)
この林道は全線舗装の林道ですが、ちょっとした気まぐれで、この谷沿いの道も走ってみました。やはりピストン・ルートであり、終点は画像のような感じになっています。
ここで一休みです。
(11) 正丸峠(林道刈場坂線)
ここから、舗装林道ドライブでエリアを堂平山・笠山エリアへと移動します。
途中経路は林道刈場坂で正丸峠を通過。寒気で空気が澄んでいたため、冬のように都心方面まですっきり見えました。これなら夜景はかなり綺麗なのでしょう。画像左地平線近くに見える光った建造物はドーム型でしたが・・・西武ドームでしょうか?
(画像は峠から少し走った別の路上で撮影)
(12) 刈場坂峠
苅場坂林道の終点となる刈場坂峠からは、これから向かう堂平山周辺の山体が、正面に大きく見えます。このあたりの舗装林道群は、随所で最高の眺望が楽しめ、代官号のような、ワインディングでのハンドリングが冴えない車では、いまひとつであるものの、ダート林道が苦手な、足回りの引き締まった車でのスカイライン・ドライブならば、ぴったりではないかと思います。

(13) 林道堂平山線
白石峠から堂平山頂へ向かう道に入ります。このあたり、地図ではかなり入り組んで見えるのですが、峠の分岐には、各方向へ向かう道の方面案内が、きちんと表示されているので、それに従えばなんとかなるでしょう。
山頂に向かう途中に、林道堂平山線のダートの入口が見えます。この林道は、レポ61で紹介していますので、そちらをご参照ください。今回は、またもやここでも整備工事作業中だとのことで、入口で出会った作業をされてる方に、進入を遠慮くださいと言われてしまい断念です。

(14) 堂平山頂
山頂まで走ってみます。山頂には画像左奥の木の陰に見えている天文台のほか、ログハウスなどの簡易宿泊施設も整っています。前回はこの天文ドームに宿泊しました。
(15) 七重峠
林道堂平山線から栗山七重線へと繋いで、七重峠方面へほぼオール・ダートで向かう予定でいたのですが、堂平山線が通れないため、しかたなくいったん白石峠へ戻って、舗装林道で定峰峠を経由し、県道11号で北西方向に山を半ばまで下ります。

白石集落内の西小学校近くから右折(東)し、舗装林道の林道萩殿線で笠山を登ります。
稜線に出て視界が開けると七重峠、レポ61でもここまで逆方向から来ています。
ここで一応車外に出て、一息深呼吸をして、更に峠からの景色をひと眺めした後、そのすぐ先、100m足らず行った所で始まる林道萩平笠山線へ入ります。
(16) 林道萩平笠山線 
林道萩平笠山線は、入口からこのように心地よさそうなダートで始まる全長約5.1kmのミドルダート区間のある道で、眺望も十分に楽しめます。
それにしても、この周辺、林道名に「萩」と「笠」の字が多くて紛らわしい気がします。どうも名称を覚え切れません(^^ゞ

(17)
それにしても、とても気持ちよい山岳ダート的な路面です。こういう道って好きなんですよね。
この萩平笠山線は、このページトップの画像もそうですが、とても展望のよい道です。以下(18)の画像や(19)のパノラマ画像など、右に左に眺望のよいポイントが多くあります。
(18)
(19) 
(20) 
林道萩平笠山線は、ここで御堂の集落に出て終点となります。
カメラ方向へ向かうと約1km少々で県道11号線に出ますが、画像左方向に向かって進み、林道御堂笠山線へ向かいます。
(21) 林道御堂笠山線
この林道は少し前までダートが残っていたようですが、現在では全線舗装となっています。ここは御堂側の入口です。
(22)
途中にやや広い広場があって、好展望が開けていました。さほど標高の高くない低山の風景はのどかで親しみが湧きますね。
ただ、画像だけでは分かりませんが、この日の風は少々冷たくて、見た目よりかなり寒かったです。
(23) 
それでも、西方向に山があって、日当たりは十分なこういった感じのところでは、また一変して汗ばむほどポカポカです。山の風はなかなか複雑です。
(24) 和紙の里
まだまだ、日は高いですが、今回の林道めぐりはこの辺で切り上げて、林道御堂笠山線を出てすぐのところにある和紙の里を訪れてみました。比較的広く、トイレ施設付きの道の駅のような駐車場に駐車し、左画像の車のすぐ後ろに見えている建物が和紙作りの見学が出来るスペース。ほかに右画像のような幾つかの建物があり、蕎麦屋もあります。今回は足を運びませんでしたが、小高い丘を少し登ったところに彫刻の森も見えていました。

(25) かわせみ河原・川の博物館
地図で気になる名称が2つ並んで目に留まったので、和紙の里から10kmほど北に向かった寄居の荒川沿いにあるかわせみ河原という河原へ入ってみると、十数羽の白鳥が川で採餌中でした。河原の入口には、入場料金なのか協力金なのか、いずれにしても料金徴収所があって時と場合によっては有料のようなのですが、今回はフリーでした。ここでしばし河原へ降りて、野鳥の観察タイムです。カワセミには出会いませんでしたが、さまざまな野鳥が集まっていて、恰好の観察ポイントになっていました。
また、この河原に隣接して川の博物館という比較的大きな施設が建ち、非常に興味津々だったのですが、残念ながらここが公共の博物館であるので、通例どおり月曜日であるこの日は休館でした。非常に残念。ツーリングマップルに「日本一大きな水車」と記された水車が無人の中カタカタと回っていました。

この冬から春は、いつになく林道の活動も低調で、久しぶりの林道でしたが、時期が年度末の平日であったためか、各所で工事作業中に出くわしてしまいました。満喫するには4月からのほうがいいのかもしれませんね・・・
また、奥武蔵は舗装林道が多いのですが、なかなか眺望は捨てがたい道も多く、本文中でも書いたように、乗用車での舗装林道ドライブにはピッタリのエリアです。





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