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林道陣馬形線 / 長野県

林道ツーリングレポート (073/'06.5.4)


 正面に中央アルプス、眼下に伊那谷を見下ろし、林道陣馬形線での寛ぎのひと時
レポ72に続き信州伊那方面の林道です。レポ72の日の翌日は、林道走行予定ではなかったのですが、 あまりの好天と山景色に誘われて、ついつい林道へ誘われてしまいました。 しかし、それにしても素晴らしいパノラマ展望。この景色1つだけでも、ここまで行く価値ありとい うほどのものです。レポは林道1本だけのミニレポです 。

●実走コース
レポ73から・・・伊那市→R153→中川村→アンフォルメル中川村美術館【林道沢入線】【広域基幹林道陣馬形線】→駒ヶ根市→R153・・・(省)

●データ(06.5.4)
広域基幹林道陣馬形線 走行可
ダート約12.7km
陣馬形山の西側斜面を南北に等高線に沿って走るルートで、広域基幹林道であるので路面、幅員ともイージーで良好。途中に休憩所の設置があり、南駒ケ岳を正面に木曽山脈を存分に見渡しながら、眼下には伊那の谷が見下ろせて、パノラマ展望が楽しめる。
林道沢入線 全線舗装
中川村役場方向から、陣馬形線のダート開始地点に合流。全線舗装されてしまった。また、途中にダムが建設された。
林道北ノ沢線 走行可
ダート約1.5km程度(今回未走行)
県道18号線から陣馬形線の区間中ほど(駒ヶ根市側入口から7.7km)へと上る林道であるがダート距離はそれほどではない。陣馬形線側入口のみ確認したが走行には問題なさそう。


(1) 駒ヶ根からのアルプス
この日は、いくつかの美術館と食めぐりなど街歩きオンリーの予定、しかし、こんな朝の山の景色を見せられては、すぐ に予定変更となりました。

(2) アンフォルメル中川村美術館
初めに訪れたのは、中川村。伊那の谷越しに中央アルプスを正面に望む高台に立つアンフォ ルメル中川村美術館。 「アンフォルメル」とは、いわゆる抽象画のようなもの。私自身、絵を描くのは好きですが、構築美 重視で、不定形な描写には、関心をもっているとは言えません。しかし、意外な場所で見つけたアン フォルメル専門の美術館という特異な存在に強く興味が湧きました。 アルプスを眺める立地は素晴らしいところで、絵画、ビデオの鑑賞後、管理人さんが、私ども夫婦に 好展望のサンルームで、ティーとお茶受けを振舞ってくれました。
(3) 手取沢集落から林道沢入線を経て陣馬形線へ
美術館を後にして、林道陣馬形線へ向かいます。
山は相変わらず背景に美しく見えて、集落に訪れている遅い春の景色の彩がいっそう映えます。畑に植えられた背の低い白い花はりんごでしょうか。ミツバチたちの忙しそうな羽音だけが聞こえるのどかな風景のなかで、ゆったり流れる時間を楽しみたくなりましたが、先に続く道もまた魅力的。次第に高度を上げてゆきます。
(4)
(5) 
陣馬形線へ続く林道沢入線へは、美術館方向から細かい分岐がいくつかあるものの、基本的には、いずれも本道と思われる道を進めばOKで、やがて林道表示が見えてきます。
この林道は、少し前まではダートも残っていたようですが、現在はすべて舗装済です。
(6) 
林道のの途上から、出来立てのダムが見下ろせました。打ち立てのコンクリートが真っ白にまぶしく見えましたが、これもまもなく、水没して、今後見ることのできない景色ということになるのでしょう。
(7) 広域基幹林道陣馬形線
林道沢入線の終点は、林道陣馬形線の下を西から東にいったんくぐり、東側から左画像のように合流します。
正面左右が陣馬形線で、左は南方向でここまで全部舗装区間。右はこれから進む方向で、全線ダートです。
(8)
左は(7)の分岐点にある林道表示。右はしばらく進んだところにあった林道開通10周年記念碑です。
この周辺の林道は、開通記念碑が建てられている場合が多いように感じます。
(9)
やっと木々が芽を出し始めた状態の沿道。木々の隙間から、再びアルプスの山々が見え始めました。
それにしても、気持ちよい道です。路面は非常に滑らかで、幅も林道としては、対向車をやり過ごすに十分な幅があります。
(10)
(11)
山はまだ桜が満開に近く、桜を通して望む残雪の山々は格別なものです。ここは気分良く、副変則ギアLの2速で、まるで歩くような速度でゆっくり走ります。
(12) 
沢を渡る「紅葉橋」を越えたところで、広く展望が開けるとともに休憩広場が現われました。
これは、少し時間は早くても、ここで昼食とすべきでしょう。
ベンチに腰掛けて、のんびりと景色を堪能したあと、用意した昼食を広げてこの休憩所でゆっくりすごしました。
(13) 
うっかり写真を撮るのも忘れて景色を見ながらぼ〜っとしていたので、いざ全景を撮影しようというころには、山々の上には、かなりたくさんの雲が掛かってきてしまいました。いちおう、この休憩所からの展望をカシミールで再現して見ました(下画像)。
(14)
カラマツの木が涼しげな風景を見せてくれます。
カラマツが、日本に自生する針葉樹の中で、唯一落葉する木であるというのは、ご存知でしょうか。秋には、この文字のような黄色い黄葉を楽しませてくれ、春にはこうして若々しく爽やかな新緑を見せてくれます。中部山岳の林道風景には欠かせない木であると思います。
(15)
(7)の林道ダート基点から約5kmで、進行方向左(西)からダート林道の合流があります。これは林道北ノ沢線で、短いながらダートが残っているようです。またこの分岐から先は駒ヶ根市となり、林道陣馬形線は、この先、陣馬形山の尾根の東側に回るため、西側にある中央アルプス側の風景は見えなくなり、ほとんどの区間が、明るい林間の道になります。かわりに、ときおり、東側にある南アルプスの仙丈岳や甲斐駒ケ岳は覗けます。
(16)
この(15)分岐点には、開通記念碑が建っていました(左画像中央)。右画像は振り返って見た後方です。なお、この先進行方向右(東)に分岐して、下ってゆく舗装道が見えてきますが、そちらは、林道南入線で、もう少し先でも同様に分岐する林道氷見山線と合流し、本線の出口と同じような方向に向かって、市道に出ます。
(17)
林間の道は、若葉の芽生えで萌黄色のトンネルになっていました。もう少し先の季節になると、見上げる葉の間からまぶしい初夏の日差しが漏れる、緑のトンネルなるでしょう。
(18)
景色としては、大きく開けない(15)以降の後半は、画像の上ではあっという間ですが、距離としては後半の方が長く、、前半の5kmに対して7.7kmとなります。
左画像の舗装市道(駒ヶ根市菅沼付近)に画像右側から降りてきているのが、林道陣馬形線で、ここが終点/駒ヶ根市側入口になっています。
今回走った陣馬形線から見て陣馬形山を挟んで反対側には、中組陣馬形林道があり、そちらもダートの残る林道で、いつもの調子ならワンセットで走るところですが、今回は予定外の行動につき、林道はここまでです。

このあと諏訪方面をまわり、GWであることを考えて、関東へは内山峠経由で群馬から下道で帰宅。快適に帰宅できました。

GWの好天の下で楽しんだ林道は、レポ72,73とも山々の景観が素晴らしくて、山の風景がなにより好きな私は大満足でした。それに加えて、これからは、昆虫なども活発になってきます。こうしてレポを書いた後も、すぐに次はどこの林道へ行こうかと、ついつい地図を広げてしまう季節になりました。






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