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甲子周辺と七ヶ岳林道 / 福島県

林道ツーリングレポート (077/'06.10.01)


 紅葉を前にした静かな秋の林道散策。
南会津の林道群は、近年では毎年クラブツーリングに行っています。今回はいつも走る帝釈山周辺(田代山や安ヶ森の林道)からではなく、甲子周辺から会津へ回ってみようかと思い、近況を下見に行きました。もとより甲子峠越えはクラブツーリングには不適(悪路すぎ)ですので西部林道経由となります。全体に路面は問題なかったですが、季節のせいもありブッシュは多めでした

●実走コース
(略)白河→R289→【甲子(鎌房)林道】・【西部林道】→羽鳥湖スキー場→【西部林道(北区間)】・【奥西部林道(往復)】→二岐温泉→R188/R121→下郷→【林道大峠線】(往復)→R121/県道369→【林道中荒井栗生沢線】→R121/289→針生→【七ヶ岳林道】→R121/R400→塩原→(略)

●データ(06.10.1)
【甲子林道】
(鎌房林道区間)
走行可(鎌房林道区間のみ)(旧甲子林道区間は閉鎖)
ダート約5.1km(閉鎖の旧甲子林道区間は約8.4km)
路面は路肩崩れなどはないが、比較的荒れている。特に後半は少々河原状。今回は小枝の張り出しが多かった。天気がよければ白河高原牧場や周辺の山々の景色はよい。
旧甲子林道についてはレポ48参照
【西部林道】 走行可(スキー場の南、北の両区間とも)
ダート:南区間(甲子林道との分岐〜スキー場)約4.1km
     北区間(スキー場道路〜R181方向)約7.2km
全体に走りやすいが、南区間の甲子林道分岐直後はやや熊笹が多い。南区間はほとんど展望なし。北区間はゆっくり走れるが、工事作業中区間あり。
【奥西部林道】 走行可
ダート:西部林道〜二岐温泉約3.1km
     二岐温泉〜御鍋神社約2.7km
     御鍋神社〜約2.5kmまで今回走行(廃道状態で終点未確認)
正式な名称及び区間は不明。ここでは、西部林道との分岐より西のすべてを奥西部林道に合わせて扱った。(旧御鍋林道区間も含む)。御鍋神社の先行き止まり区間を除き、とても走りやすい道。
【林道大峠線】 一部走行可・一部閉鎖
ダート約1.2kmで駐車場があり、その先は登山道扱い
下郷からR289の南側に並行して南東に向かう道。観音沼森林公園の先からが林道区間で日暮滝先まで舗装済。見下ろす渓谷や那須の山々の景観はすばらしい。
【林道中荒井栗生沢線】 走行可(舗装)
全線舗装済
既に生活道路化し、とりたてて見所もない。
【七ヶ岳林道】 走行可
ダート約16.4km
北の針生側入口からしばらくは沢に沿って、中盤から南区間は高原を見渡してのルートとなる。距離もほどよく快適なルート。

●林道地図  
甲子エリアの林道地図 甲子エリアの林道地図
七ヶ岳エリアの林道地図 七ヶ岳エリアの林道地図

(1) 甲子林道(旧鎌房林道区間のみ)
R289から 雪割橋
林道入口 白河市側から甲子林道へ向かいます。もう何回かご紹介していると思いますが、念のため、林道までのアプローチを。
R289を甲子温泉方向へ10km程度走ると、
左上画像の案内標識があって「雪割橋 鎌房林道」となっていますので、ここはまず問題なしで右折、以降はしばらく「雪割橋」の案内にしたがって、右上画像の雪割橋を渡ります。紅葉の名所雪割橋を過ぎると牧草地内の直線道路になり、直線の最後が左下画像で、ここを右折しますと、すぐダートとなって鎌房林道に入ります。

※ちなみに、R289は甲子峠が不通の国道ですが、現在工事中の甲子トンネルは、トンネルそのものの削掘ではこの夏に貫通したようです。開通までにはまだ2年くらい掛かるようですが、林道事情は別としても、このルートが開けるのは、会津方面とのアクセスで大変便利になりますね。開通が楽しみです。
(2)
天気は雨こそないものの、どんよりした曇り空、まだ比較的早い時間なので、ちょっと暗めの道です。車を降りて歩いてみると、まだまだ紅葉はかなり先のようで、山栗の青いイガがたくさん実っているのが見えます。

(3)
単独車で走るのは毎度のことですが、今回は珍しく一人乗りだし、天気も前記のとおりで、視界もよくありませんので、あまり、うきうき気分じゃないです・・・
道のほうは、特別荒れてる様子はありません。
(4)
旧鎌房林道の中ほどを過ぎる辺りから、だいぶブッシュが覆いかぶさってきました、例によってブッシュよけのワイヤーが活躍しっぱなしの状態です。
画像は、小枝の覆いかぶさりもだいぶ落ち着いた区間に来てからのものです。きついところって、そちらに神経がいってしまって、撮影は忘れちゃいますね(^^ゞ
路面は、荒れはあるものの、危険な路肩の問題はありませんので、ボディの擦り傷さえ気にしなければ、あとは対向車に十分注意しながら・・・というよりも、すれ違い箇所は少ないので、来ないことを祈りつつかも・・・走れば問題はありません。幸い今回はすれ違い対向車なし。
(5) 西部林道(旧布引林道)
ひとまず、西部林道の分岐に到着。鎌房林道のダート開始からここまで約5.1kmくらいです。
画像正面奥が甲子林道(旧甲子林道方向)で、そちらは、チェーンゲートが掛かっています。ダート区間終了の反対側出口(甲子峠付近)もきっと、まだ土盛りがしてあったのではないでしょうか。
甲子林道方向の状況前回走行(レポ48)
画像では少々分かりづらいですが、右奥方向が、これから進む西部林道(旧布引林道)になります。
(6) 
こちらも、分岐後しばらくは、熊笹が足元に結構繁っていて、木の小枝が張り出していた鎌房林道よりは、幾分視界があるだけましといったところです。ここでも例によって、一番繁りがきついあたりは撮影してませんでした。
木々を見てみると、時折色づきの早い種類だけ、緑の中にぽつんと赤くなっているものが見えて、それはそれで、なかなか味わいある紅葉です。1月以内にまたここを走ってみる予定ですので、どう変わっているか楽しみです。
(7)
西部林道のダート区間がいったん終了する、羽鳥湖スキー場の近くまでやってきました。西部林道のここまでの区間の後半は、道も見た目上広くなって安心して走れましたが、この道は、もともとあまり視界の開けない道ですので、このくらい広いところに出ると、かなり開放感があります。
このあと、誰もいないスキー場内をしばらく走ることになります。
(5)の分岐からここまでが、約4.1km
(8) 西部林道の北区間
さて、スキー場を抜けて、立派に舗装された道を進みます
・・・この道自体は、冬にスキーに通い詰めだったころ、羽鳥湖スキー場の往復に雪の上をよく走った道です。けれども、その当時は、この広い道がそれ以前の夏にも走ったことがあった西部林道(当時は布引林道といっていました)が、スキー場開設のために、このように立派に変貌した姿だったとは知らずに走っていました。
スキー場の出口ゲートから、2kmくらいになるでしょうか、この画像のところで進行方向(スキー場→羽鳥湖)左に斜めに入るダートがあり、これが、西部林道の残りの区間になります。
(9)
こちらは、比較的のんびり走れる道で、木々の色づきなどを楽しみながら、ゆっくり走れました。路面も悪くないです。
過去レポを見ましたら、この区間、当サイトを開設してからは、走ったことがなかったのですね。メジャーな道ですが、だいぶ、久しぶりということになりますし、レポは初めてだったと気づきました。
(10)
左に奥西部林道の分岐が現われます。ここには「奥西部林道起点」の林道表示杭が立っています。
(8)の入口からここまで西部林道のこの区間は。7,2km。本線は画像奥にまだ続きます。
(11)
西部林道を布引林道と呼んでいたころは、(10)から先のこの区間は、河内川林道といって別の道と区分していたように思います。いずれにせよ(10)から約2.3kmでダートは終了、すぐに左から来る舗装林道の林道河内線と合流してR118に出て行きます。
(12) 奥西部林道(奥西部林道+旧御鍋林道)
レポのほうは、いったん(10)の分岐に戻って、奥西部林道へと進みます。左画像は(10)の分岐にある林道表示杭前から見た奥西部林道です。遠望はききませんが、沢など比較的景観のよいこの道、画像撮影のないまま、右画像の二岐温泉裏手まで来てしまいました。
(13)
温泉が見えてきた後は、すぐにこの分岐が現われます。分岐を右に行くと、100mくらいで橋を渡ってダートは終わり、すぐ先から温泉です。
かつては、(12)の表示杭からこの左画像の分岐までの約3.1kmだけを二岐林道と呼んでいたように思うのですが、この名称は、今は温泉から二岐山へ向かう別の道(今回走行なし)を指しているようです。
それから、R118から二岐温泉を経由し、この画像の右から来て奥へと進む道が、「御鍋林道」と呼ばれていたはずですが、今調べてもよく分かりません。
ともかく、(12)の林道表示杭には奥西部林道・7,648mと書かれていたので、それによれば、この分岐の先(画像奥方向)も杭が示す奥西部林道なのでしょう。もっとも、この区間、その先の御鍋神社付近までは、既に林道でなく「村道」の指定となっているようです。
(14)
こちらの区間は、いっそう沢沿いの景色もよく、紅葉期ともなると見ごたえがありそうですね。
(15)
御鍋神社手前にある、二岐山登山及び二岐渓谷遊歩道用に作られた駐車場。それにしてもやけに広い駐車場です。そんなに需要があるのかしら。それとも、たまに、大きな行事が行われることもあるのかな?
(13)からこの駐車場までの2.7kmは、さすがに「村」道らしく、ダートとはいえ、とてもよく整備されていました。
(16)
御鍋神社の前にも小さな駐車場があり、その先少しまでは広めのダートが続きますが、更にその先は急に幅員がなくなって、軽トラ1台分のような道となってしまいます。それでも、道が続いているようなので、行けるだけ行ってみました。結果的には、(15)の駐車場の先2.5kmあたりまでは、なんとか入れました。常識範囲で引き返しましたが、道はまだ続くので、どこまであるのかちょっと気になりました。
(17) 里の秋
二岐温泉に戻り、更に(11)までのダート距離が計りたかったので、奥西部林道をすべて戻って(実際には(11)画像はそのとき撮影)R118へ向かいます。里に出ても、里は里なりに秋らしい風景を見せてくれます。
(18) 林道大峠線
R118からR121へ進み、下郷から甲子林道西側に通じるR289よりひと筋南にあって、三本槍岳(那須連邦の最高峰1.916.9m)に近い大峠へと通じる、林道大峠線。
この道は、最後まではいけないはずですが、どこまでどうなっているか気になっていたので、今回ついでに走ってみました。
(19)
かなり奥のほうの日暮滝の上まで舗装は進んでいて、ダートはここからになります。
(20)
なかなか荒々しい景色で、好きなタイプの道です。
(21)
しかし、道はまだ幅十分に続いているものの、ここで駐車場があって、進入拒絶の表示。その先は、登山専用山道となっていました。
走行可能なダートは、結局1.2kmくらいしかありませんでした。ただ、舗装区間の途中にあった日暮滝や紅葉の名所という観音沼(森林公園になっている)など見所もあり、短いダート区間も景観はとてもいいので、天気のいい日にはかなりいい気分で走れそうです。
(22) 林道中荒井栗生沢線
再び下郷に戻り、ここで昼の時間となったため、毎度のように野外食を・・・本当は針生で蕎麦を食べたかったのですが、ツーリング昼食場所の下見のため、下郷の河原へ降りたついでです。
河原に1本だけコスモスが花を咲かせていました。たくさん植えてあるのもいいですけれど、こうして一本だけだとクローズアップされて引き立ちます。
(23)
R121で田島町に入り、大川林道(通年、ほぼ全ダート区間が通行止)へと通じる県道369を南下して、栗生沢集落からR121の中荒井集落へと繋がる林道中荒井栗生沢線を走りました。
この林道は全線舗装のはずですが、おや、たまたま道路拡張のため、いったんダートに戻っていました。まあ、ただの砂利道ですけれど。
(24) 七ヶ岳林道
R121田島からR289で針生へ進み、この日最後の予定の七ヶ岳林道へ入ります。
ん〜やっぱり、針生の清水屋さんの蕎麦が食べたかったな・・・
こちらの林道入口は、大きな標識もあるので分かりやすいはずです。
(25)
ススキに色づき始めた木々とだいぶ秋の色が濃くなり始めた景色です。
(26)
ここは画像ではススキの陰で見えていませんが、富貴沢林道との分岐点です(画像の左の方になる)。富貴沢林道もダートで好展望の林道ですが、なぜかこの分岐からほんの少しの区間だけ舗装されています(今回は確認に行っていないですが)。
(27)
七ヶ岳をバックに記念写真的構図。実は、あとで雑誌記事出筆などで必要になる自分の画像を撮るための構図です。そうした記事ではいつも自画像を求められるんですけれど、林道景色の画像なら山のようにあるのに、案外というか、まったく自分の姿って撮っていないので探すのに苦労するんですよね。まあ、WEB上では顔出ししないので必要ないですから。
(28)
今回の、クラブツーリングの下見がてらの単独ツーリングもそろそろおしまい。ほんのり山が色づいているのを見上げながら、10月下旬にはいい色になっているのを期待しつつ下山しました。

今回は下見調査の必要があったので、一人で出かけました。しかし、調査目的の割にはあまりあちこち走れなかったのは、やはり寄り道癖がついているんでしょうか。今回は昆虫撮影などに時間は使っていないはずなのですが・・・
本文中のとおり、そろそろこのエリアの山も少しずつ色づき始めましたので、ツーリング本番が楽しみです。ただ、この下見のあと、かなりの大雨があったので、その路面への影響は少々心配はしています。




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