WOODLAND-TRAIL
トップページ林道ツーリングレポート079 里美〜北茨城の林道/茨城県


里美〜北茨城の林道 / 茨城県

林道ツーリングレポート (079/'07.02.11)


 初春の北茨城、うっすら淡雪が残る道に福寿草の咲く野を探して走ってきました。
冬場は房総か茨城というのが定番で、前レポの房総に続き、今回は北茨城方面です。
暖冬で、このところ氷雪状況ではあまり大きな心配はなさそうでしたが、たまたま前夜に少々の降雪があったので、足元の気は抜けませんが、景色は丁度いい雪化粧として楽しめそうです。
今回は里美から山に入って福島県境近くをずっと東進して海側の北茨城に出ていくコースです。レポ21と同方面ながらダブらないコースを選んでみましたので、そちらのレポも少し古いですが合わせて参考にしてみてください。

●実走コース
(略)→常陸太田市街→R349→里美→県道22→【熊穴林道】・【三古室林道】(不通)→(戻る)県道22→【上君田林道】(不通)【淵の上林道】(未走行)→県道22/111→【大金田林道】【花園林道】→県道27→【才丸林道】→県道22/153→水沼ダム・マウントあかね→県道153/22→【平袖林道】(同支線確認)→県道27→R6方向→(略)

●データ(07.02.11)
【熊穴林道】
走行可
ダート約7.3km
特に展望などはないが、そこそこの距離を楽しめ、景色の良い三鈷室山山頂へと続く道に接続。走行日には薄積雪あり、気温により凍結もあると思われる。
【三古室林道】 閉鎖
全線ダートと思われるが通年閉鎖?
【上君田林道】 閉鎖
この道も通年閉鎖?
【渕の上林道】
(君田林道)
走行可と思われる
南側入口からの様子では走行可能に見える。
【大金田林道】 走行可
ダート約4.7km(他に未走行区間あり)
走行に問題なし。ときおり山々の展望が開けて楽しい道。
【花園林道】 走行可
ダート約4.9km
ほとんどが林間の道だが、大金田林道と接続し、通しで楽しめる。
【才丸林道】 走行可
ダート約2.3km
県道をショートカットして走る短い林道。路面は問題なし。
【平袖林道】
(旗立峠区間・支線2本)
走行可
ダート約2.9km
旗立峠を越える道。やや荒れた箇所あり。支線はいずれも1.1km

●林道地図  
甲子エリアの林道地図 四時川・北茨城エリアの林道地図(本レポ全線収録)

(1) 熊穴林道
さて、初めはR349茨城街道を常陸太田市街地方面から北進し、もうすぐ福島県というどんずまり、県道右分岐(県内最後の右分岐)を入ります。里美牧場の北側を走る県道22号線で、谷に沿って上ってゆくと、R349からの右折後、約3km少々で(左)の熊穴林道入口があります。
熊穴林道の入口には湧き水がみられますが、はたしてこれは、飲料可なのかどうか。湧き出し口の近くに古いコップがあったので飲めるような気はしますが・・・(右)は目印のバス停です。

(2)
林道は最初の急登坂区間でコンクリートが打ってある以外、ずっとダートになっています。
昨晩から未明にかけて、平野では雨、山間部で雪があったため、林道を進んで標高が上がってゆくにしたがって、木々の白さや路面にこぼれ落ちた雪が目立ってきました(左)。熊穴林道は、ほとんど植林内を走るルートで展望はありませんが、時折、林を通して向こうに見える野の雪景色(右)がこれまたきれいでした。前夜の雪は、なかなかいいタイミングで降ってくれたという感じです。

(3)
もう、このあたりまでくると、見たところだいぶ真っ白になりました(左)。しかし、未舗装の路面に重い雪ですから、走行にはさほどの問題はありません。
(右)木々の上には雪が乗っていますが、これが、風に吹かれてサラサラと林内に降り注ぎます。それが、朝日に当たるとキラキラと輝いて大変にきれいでした。

(4)
前方が開けてくると、舗装路に突き当たります。全長7.3kmの熊穴林道のダートはここまで。とはいっても、この日は、路面がすっかり雪を被っていたので、ダートと舗装の区別はあまり付きませんが・・・
この舗装林道は、熊穴林道の1筋下を走る岡見林道(本線舗装)から登って来て三鈷室山(870.6m)の山頂へと続いています。
ここまでほとんど暗い林間が続いたこともあり、白い野に青い空がとてもすがすがしく感じます。

(5) 三古室林道(閉鎖)熊穴林道引き返し
さて、このあと、この舗装林道を下り、岡見林道本線から支線へ入り、猿喰林道を抜けて県道22へ向かおうと思っていたのですが、予想外の出来事・・・
雪の下の舗装路面が凍結していて、急な下りで、重いディフェンダーの車体が、全く止まってくれません。しかたなく2輪にチェーンを履きました。ところが、この程度の雪でチェーンを履いたというだけでも予想外だったのに、それでもなお止まらないのには驚きました。いったいどうなっているのでしょう。私、リスク分岐点は低いです、ここで、躊躇なく引き返すことに決定。
画像は、舗装林道を(4)のT字路から少し下ったところから北東に伸びている三古室林道ですが、チェーン閉鎖です。
ところがです。別の場所で別の理由ではまってしまいました。
熊穴林道を引き返す途中、なんとも暖かそうに見える雪原の日だまりの景色に引きずりこまれ、林道の本線からすぐ先で行き止まりになる脇道を、よく確認せずに下ったのですが、その途中から路面はヌタヌタ・・・で下り切った位置からは、もはや林道の本線までの20mが上がり切れません。
やむなく、枝払いであちらこちらの木の下に落ちている葉のついた杉の枝をかき集め、ヌタヌタの坂に敷き詰めました。まあ、これでなんとか脱出。
思わぬ泥格闘で車体はクロカン後並みのどろどろですが、気を取りなおして再出発です。
(6) 上君田林道(閉鎖)
(5)の上段に書いた予定順路に続くコースに復帰し、県道22号線から、いつも閉鎖されている上君田林道の様子を見ながら、大金田林道へ向かいます。
(左)上君田林道は、案の定チェーン閉鎖でした。
(右)ここで県道は、峠を越えて高萩市に入って行きます。

(7) 君田林道(=渕の上林道/今回走行せず)
(左)もう一つ、君田林道(淵の上林道)の南側入口が見えてきました。この道は随分ごぶさたで、レポ01以来だと思いますが、今回はパス。
(右)続いて、ここまで走った県道22号線より一本東を走る県道111号線へ入り、この県道から大金田林道に入ります。県道111号線自体、舗装はされていますが、かなり細い道です。

(8) 大金田林道
大金田林道の入口です。入口には白杭の林道表示が低く立っています。この道も入ってまもなくダートとなります。このエリア本当にダートの宝庫です。

(9)
大金田林道は、比較的、眺望の開けたところが多い道で、時折、遠くの山々が見渡せて、なかなか楽しく走れます。

(10)
大金田林道が、花園林道入口と合流します(左)。今回はここを左に入って花園林道へと進みますが、右折方向(右)は、大金田林道の続きになるのでしょうか、まだ、先にダートが続いています。いつもだと、そちらも走ってくるところなのですが、ちょっと今回はさぼりました。

(11) 花園林道
(10)の分岐を左折した後、すぐにまた右への分岐があり(左)、そこに「花園林道」の表示がありますので、花園林道は正規にはここからなのかもしれません。

(12)
(左)ここで、北茨城市に入っていくのですが、ダートの分岐になります。右方面も気になりましたが今回パスしてしまいました。
(右)あまり展望のない道が続きます。この橋は、作られたばかりのようで、使い古された林道にここだけ新品で異様な感じです。最近に流されてしまったのでしょうか。

(13)
(左)そして、もう少し進むと、正面左に突然舗装された駐車場が現れてきます。花園林道はここまでで、駐車場を過ぎると、すぐに進行方向左に花園神社がみえます。
(右)また、この駐車場を左方向に入って行くダートが見えますが、これは、七ツ滝柳沢林道で、レポ21ではここから出てきました。
なお、今回は神社の奥側から走ってきていますが、神社の先(普通に県道27号線方面から来ると手前)にトイレ付きの立派な駐車場があります。
(14)才丸林道
さて、お昼時となり、この日の林道の方はそろそろ終盤なのですが、花園神社から県道27号線を少し東に下り、才丸林道へ入ります。目印は「花園もーる」。地域のイベント広場のようです。

今回は、この里美〜北茨城エリアの林道でレポを作っていない道を紹介するほかに、もう一つ目的がありました。
それは、この花園〜才丸地区は、
福寿草の自生があることで有名であり。いま、まさに福寿草が花開く時節であるため、これを見ないわけにはいかんなぁと思っていました。
はたして、林道脇の都合いいところに福寿草が咲いているかどうか分かりませんが、一応気を付けてこのあとを走りました。
(15)
才丸林道は、迂曲している県道27号線をショートカットするようなコースで、全長も2.3kmと短い道ですが、全線のダートが残されています。峠付近で少々だけ開けるほかは、林間ルートです。
捜しながら走った福寿草ですが、どうも、林道沿いに自生地を見つけることはできませんでした。自生地は、県道27号線を花園渓谷の方にもう少し入った方面にあるのかもしれませんが、よく下調べもしていかなかったので、もう少しピンポイントで位置を把握していないとだめなようです。
そうこうしているうちに、再び県道27号線に出て林道は終点です。

(16) 水沼ダム
それでも、この才丸周辺は、民家周りにもちらほらと福寿草の可憐な黄色い花の姿を見かけることができます。どの民家なのかは今回分かりませんでしたが、一声かけて、見学させていただけるような立派な群落(造ったのか、保護しているかは不明)もあるらしいです。
ひとまず水沼ダムの下り、昼食を済ませます。なかなか、大きすぎず雰囲気のいい湖で、やや風が冷たいものの、何人もが釣り糸をたれていました。
(17) マウントあかね
ダム湖を後にして、確実に福寿草の群落が見れるというマウントあかねへ立ち寄ってみました。
これ、お目当ての福寿草です!なるほど、ここには沢山の福寿草が群落し、可憐でかつ力強い黄色の花を見ることができました。ひとまず、満足です。

(18)
この「マウントあかね」は、公共の宿とその他レクリエーション施設からなり、その一角に福寿草群落をじっくりと見ることができるよう、コースが組まれています。
ここの景色は案外穴場で、なだらかな山々と続く街並み、そして広々した海と非常に景色がよくて驚きました。
ほかに、ガラス工房「シリカ」などもあって、ちょっと覗いてまわってから、ここを後にしました。

(19) 平袖林道
林道の方ですが、あと一本走ります。
マウントあかねから水沼ダムと来た道を少々戻り、県道27号線を右(東)方向、(15)右画像の才丸林道出口を更に2kmほど通り過ぎたところに入口があり、約2.8kmのダートで平袖集落へと続く林道です。
りっぱなダート林道なのですが、林道名の表示は見られません。僅かに、道中あった林班図(参照→林班)の中に、この林道の進む先を差して「至る平袖林道」という表示が見られました。とすると、この道の先が平袖林道で、この道は違うということになりますが、はっきりしたことは分かりません、一続きの道なので同じ名前で呼称することとします。

(20)
林間から外に出てダートは終点となります。
(右)ただ、出たところで、進行方向左に2つの細いダートが続いており、少し見にくいですが、画像中央やや右に「林道開通記念」の石碑も立っています。開通記念はどの林道のものなのでしょう。今来た道なのか2つの細いダートか、進行方向の舗装路か。
この細い2本の林道は、一応走ってみました。

(21)平袖林道の支線?
(20)右画像の2つの細いダートは、どちらも1.1kmほどで、それぞれ左の道は左画像、右の道は右画像の位置で行き止まりでした。

(22)
まだ、そう遅い時間でもないですが、山あいの午後は日の陰りが早く、どうも寂しく感じます。平袖を過ぎて下った楊枝方集落近くに立つdocomoの衛星通信所施設のパラボラも早くも陰ってきていました。午前中の土木作業(^^ゞの疲れもあってか、少々疲労気味でもあったので、この日はここまでということで、帰路につきます。


今回は朝のうちの雪景色がとても印象的でした、その雪とドロに少々足止めを食いましたが、真冬というのか初春というのか、久々に林道をたっぷり楽しんだ気がします。
ただ、やはり残念だったのは、最後まで、林道周辺では福寿草の自生地を見つけることができなかったことです。今度は、よく調べてから、また機会があったら訪れてみようと思います。




林道ツーレポ入口に戻る

トップに戻る

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送