林道周辺の生き物たち:特集「入笠山周辺の蝶と花」

入笠山周辺の蝶と花


入笠山(にゅうがさやま)は、南アルプス北端に続く山の連なりに位置する海抜1955mの山。長野県の高遠町と長谷村の境にあり、展望の優れた山です。山頂近くまで車道が通じ、山頂に近い駐車場からは、20分ほど歩けば山頂まで到達できて、夏にはたくさんの高山植物とも手軽に出会えます。05.8.7に近くの林道を走り、山頂には登りませんでしたが、周辺を少々散歩しましたので、ここで出会った蝶や花を簡単にご紹介します。

登山道脇の草原は花畑になり、夏の盛りを迎えて、様々な草花が咲き誇っていました

エルタテハ:信州の夏の林道ではよく見かける蝶である。シラカバの林近くに多い。

フウロソウのなかま:山地から高山帯の草地に生えるフウロソウの仲間は花も下を向いたつぼみもかわいらしい。風露草と書く。

コバギボウシ:ギボウシ=「擬宝珠」というのは、橋の欄干にある、あの玉ねぎのような飾り。そうは見えないが、つぼみがその形に似ることから付けられた名。山野の湿地に生える多年草

クロヒカゲ:この蝶は、本当にどこにでもいて、珍しくない蝶だが、ほとんどの場合、たたんだ羽の裏のジャノメ模様しか目にすることがなく、こうして羽の表をじっくり見たことがなかったので新鮮に映ったし、程よくくすんだいい色だと思った。

近くの黒河内林道を行くとやがて清流も現われる。水の白さとコケの緑がほんとうに爽やか。

ヒヨドリバナにきたマルガタハナカキミリと:白っぽい蜜をよく出す花には、決まったようにハナカミキリが付いている。

ウツボグサ:ウツボ=「靫」というのは、矢を入れる容器。花の形からこう呼ばれる。日当たりのよい山に生える多年草。

オオタカラコウ:根茎の香りが防虫剤などに使う竜脳香に似る。山地の湿り気のあるところに生える多年草

コヒョウモン:ヒョウモンチョウの仲間を見ると、高いところに来ているなぁと感じる。コヒョウモンはどちらかと言えば、谷沿いに住んでいる。


アサギマダラ:夏の林道の蝶の代表となる1種、林道百拾号線にもこの蝶を表題にして記事を書いたが、この蝶は海を渡る蝶なのだけれど、千葉の平地では見かけたことはない。 カワラナデシコ:日当たりのいい低地の河原からこうした山野まで幅広く見られるこの花は、実はあの単に「ナデシコ」と呼ばれる花そのもの。秋の七草の1つ。

コオニユリ:オニユリよりちょっと小さめのコオニユリ。近縁のクルマユリも高山の花畑では主役的

ノアザミハナアブ:山の生き物を撮っていると、必ず1カットくらいはこの組み合わせが出てくる。

夏の山道で見上げる空は、その青さと、雲の白との明るいバックに、カラマツのシルエットが映りコントラストも鮮やかだ。

フシグロセンノウ:「節黒仙翁」と書く。夏の林道で結構見かけるが、なんとなく野生種ではなく、観賞用の花壇の花が繁殖したようなイメージがある。

スジボソヤマキチョウアカハナカミキリ:スジボソヤマキチョウは越冬する蝶で、林の中見かける。落ち葉の中で越冬するのだという。アカハナカミキリと蜜を争っていた。
ノスリ:林道のすぐ脇の木で休むノスリの姿を見つけました。すぐに羽を広げて飛んでいってしまいましたが。

クガイソウ:葉が茎の一箇所から8枚くらい輪のように出ている。名前は九蓋草と書き、日当たりのよい山地〜高山に生える。

フサフジウツギ:日当たりのよい砂地などに生える中国原産の低木で園芸ではブッドレアと呼ばれる。花の房が大きい。

ヤマホタルブクロ:ホタルブクロの変種でもう少し標高の高いところに生える。色はいろいろ変異もある。昔の子供はこの中に光る蛍を入れて遊んだと言うが本当だろうか?

林道入笠線起点にある花畑。冬はスキー場?
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山頂までは夏でも一汗かく程度で。空気の澄んだ秋も最適

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