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いわき市北部の林道(その2) / 福島県

(黒森林道・三森林道・浅見川林道・七曲林道など)
林道ツーリングレポート (060-その2/'05.5.4)

(36) 野営地の朝
心地よい目覚めの朝です。なんせ天気が良くて、空は雲ひとつなく晴れ渡りなもので、気分も乗ってきます。
鶯がさえずる、木々の下から見上げた青い空と枝のシルエットもいいです。
(37)
野営地はこんな感じで、前日下の湿原跡の平原から見えた電波塔の見える山頂の近くになっています。標高はかなり高いところですから、前夜に冷えたのもいたしかたないところ。この日も走れそうなところはたっぷりあるので、お隣のジムニー一団にお別れを告げて少し早めに出ることとしました。
(38)
その前に、周辺の画像をちょっと。
画像右は広場の入口、このダート手前を300m下ると黒森林道に出ることになります。
画像左は、広場から出ている、おそらくは、電波塔管理用のコンクリート道路とおもわれます。これが真っ直ぐに、どんどん急角度に上ってゆくのでちょっと怖いような、自転車か何かで下ってきたら、さぞ爽快またはスリリングなのでは・・・そんなことを思って見ていましたが、実際にはゲートがあって車両立ち入り禁止になっています。
(39)黒森林道(続き)
この日のルートは、黒森林道に戻り、まずは三森林道でいったん山を下ることとします。
画像のこのあたり、黒森林道の東側区間で次第に標高を落としてゆくあたりですが、昨夕も同じ道は走りはしたものの、野営地探しで奔走していたうえ、時間も薄暗くなり始めていたので、周囲の様子はあまりわかっていませんでした。
あさ、落ち着いて走りながら、こうして眺めると、山を下るにつれて、だんだん緑が濃くなってゆくのがわかります。
なお、路面は沢近くに出るまでは、おおむね広めの道が続いていますが、野営地直後などの少し下りが急なところでは、若干ガレて、とがった石も見られるので、乱雑なライン取りはしないほうがいいでしょう。
(40) 三森林道
前日走ったレポその1の(34)の3本の林道合流点を過ぎて、三森林道に入ってきました。ここまで降りてくると、新緑がかなり濃くなります。また、ヤマブキの黄色い花の向こうに、沢のせせらぎが、朝日を浴びてキラキラしています。
(41)
沢沿いルートの醍醐味的な景観たっぷりのこの道。しかし、そのぶん、地形も険しく、道路はほぼすれ違い困難の幅員です。また、にもかかわらず、比較的通行車両も少なくないようです。
(42)
緑のトンネルの中、やっとスペースを見つけて4台停車。少々ここで休みます。沢からは凉げな水音と、カジカガエルの泣き声が良く聞えます。何種かのスミレの花も競って咲いていました。

(43)
これは、紫でなく白いスミレ。マルバスミレの仲間です。
ひとつひとつの花をじっくり撮影したいような欲求もありますが、ここはこれを抑えて先に進むこととします。

三森林道は、途中のどこからなのか、それとも全線なのかよくわかりませんが、地図上の県道247号と重なります。それでも、ダート距離は8.1kmで、かなり予想外に麓のほうまで、ダートが続いていました。
(44) 林道洞滝ノ尻線
三森林道のダートが終わって舗装県道となってから1.7kmほど下ると、この画像の分岐点に出ます。県道35号線から上がってきたら、2kmほどくらいのところだと思います。
林道前の大きな広場に停車して林道表示や、周辺地図を眺めると、この画像右奥に少し見える、白いコンクリート路面が左に入ってゆくのが林道洞滝ノ尻線であると判りました。この道はダートの存在する匂いがしませんが、その先に、林道洞線が続き、洞線のさらに奥地には、一盃森溜池という湖水もあるようなのでちょっと足を踏み込むこととしました。
(45)
やはり、林道洞滝ノ尻線は全線舗装。
しかし、この青空もありますが、見晴らしは良くて気持ちよいルートです。
ここから見る海の方向は、昨日にアンモナイトセンター横から入って上りかけで見下ろした景色とほとんど変わりません。やっぱり、いろいろ走り回ってはいても、同じエリアを走っているんだなぁと実感。
(46)
舗装の林道は、2.1kmほど走って、林道洞線に突き当たります。この画像、左下から正面に抜けているのが林道洞線で、この区間ではまだ舗装区間が続いています。
(47) 林道洞線
林道洞線は、(44)の林道洞滝ノ沢線入口とれぽその1の(2)のアンモナイトセンターのところの丁度中間点あたりになる、久之浜温泉付近を県道246から西に分かれて上ってきます。(46)で林道洞滝ノ尻線と合流後、500mもゆくとダートになります。
また、この画像は、ダートに変わった後、100mほどしか進まない地点ですが、ここで少し見難いものの、20m先に左後方へ下りてゆく分岐が見えています。おそらく池に下りる道でしょう。
とりあえずは、おそらく行止りの道であるはずの、この林道の終点まで走ってみます。すると、しばらくして左に一盃森溜池を見ながら進み、この画像位置から、1.2kmで道は終点となりました。

そこで引き返して、今度は池に下りる、この画像左への道へ入ります。
(48) 一盃森溜池
(49)
やはり、すぐ一盃森溜池の堤に出ることが出来ました。
春の光をいっぱい受けて、のんびりしたくなってしまうような風景です。カヌーを出すのもいいな。ともかく、ここで4台並べて停車。しばらく、のんびり過ごします。

(画像(50))
池の堤から池の反対方向を眺めると、この池に降りてきた道が、まだ先に続いているのが判ります。
少々細い道ですが、ここまで入っているのなら、まあ、駄目もとで、この奥に進んでみるのもいいかなということになりました。

この堤にはワラビにゼンマイのオーソドックスな山菜が豊富だし、ハルリンドウやスミレの花も数多く、おべんとうを持っての遠足気分を思い出させる一画でした。
(50)
(51)一盃森線連絡林道
いっときをのんびりした後、細い道を辿ります。ここも道路名を示す表示はありません。どのあたりを通って、どこに出るかは成り行き任せとなります。
(52) 再びこの道
一盃森線連絡林道とでも言うべき細道を、池から1.0km進むとこの画像のところでワンランク太めの道に出ます。
おや?これは走った覚えがあります。そう谷地菖蒲平林道(仮)の途中でした。

(53) 
そのまま、東に進んで昨日上ってきた眺めのいい坂道をこの日は下って林道を出ます。この道のダート終了から、(52)の分岐・合流点までは、遡って1.1kmほどの行程でした。
(54)活力屋の活力ラーメン(全粒粉製手打ちラーメン)
昼食には丁度よい時間。次の林道へのルート上の効率を考えて、ベストな位置にあるラーメン屋、活力屋に入ってみました。
もちろん、毎日限定30食の活力ラーメンをいただきます。
(左画像=しまさん撮影)
(55) 南山林道
食事も済ませた後は、県道35号線沿いにあるラーメン屋と、同県道と県道249の交差点との中間あたりから入る南山林道に入りました。
この道は結局全線が舗装済です。途中に現われたこの林道脇の民家には、「あらら、ひょっとして他人様のご自宅に入ってしまったかな?」と、よく地元房総の林道でやる失敗を思い起こさせてくれましたが、民家は道のすぐ隣。もう少しだけ北のエリアにある乙次郎林道を思い起こさせてもくれました。
林道の終盤は、著しい九十九折。見事なくらいに右に左に道が180度転回します。
道の延長は実測で3.5km、しかし、これは県道から終点までの距離で、正確にはこの画像右円枠内の起点表示からだと、同表示にあるとおり、1.1kmの道のりです。
(56) 叶沢林道
そして、同じ道が叶沢林道と名前を変えるのがここ。
道の反対側(画像枠外の左側)には「南山林道終点」の杭表示が立っています。
九十九折ですっかり登板を終えて、明るい空が見え始めました。

(画像(57))
だいぶ高い位置まで一気に上がっただけのことはあって、この広場からの展望もなかなかのものです。
4台並べて気持ちよい風景。
(画像(57)=しまさん撮影画像)
(57) 
(58)
この叶沢林道にはちょっとダートの期待も持っていましたが、結局は全線舗装で、ここで林道五社山黒森大内線のやはり舗装の区間に出てしまいました。
周囲は十分山深いので、道がダートだともっと景色も映えるのにちょっと残念です。
ここまでの叶沢林道の延長が表示杭より少し多く、1.8kmの実測でした。
画像は手前が叶沢林道、奥の左右が林道五社山黒森大内線で、右は2km足らずで県道249に通じています。また、左は黒森林道、三森林道との合流点で前日も朝も通ったれぽその1の(34)の地点につながります。
(59) 林道五社山黒森大内線
叶沢林道の(58)の終点を左折して、再び黒森林道に向かいます。
林道五社山黒森大内線は五社山のすぐ南の山麓を通過して行く道で、山に接近する部分にあるハイキング基地と思われる、駐車場等の施設前まで舗装化されていました。(58)からそこまでの舗装区間が3.6km。
そして、残りの区間はダートが残り、そちらの距離は3.1km程です。
道はご覧のように幅広フラットで走るのに余計な神経はいりません。
(60) 浅見川林道
さて、黒森林道まで進んで、朝降りてきた道を再び上り、野営地も過ぎて、黒森林道に入ってから3.6kmのところがこの分岐です。前日も夕方に走っています。
この画像は、黒森林道のR399側から撮影したもので、手前がR399方面。画像右が今走ってきた黒森林道の東側区間。そして、画像左が浅見川林道となります。
(61)
この分岐点で思わぬ出会いがありました。分岐に差し掛かったところで10台程度の二輪ツーリングの一団にお会いしたのですが、ちょっと会話をしたところ、これが林道のMLでは既にお名前を存じていた方。また、どこかの林道での再開、ML上でのやり取り含め、今後もよろしくですということでお別れしました。
たまにはこういうこともあるので、楽しいものです。

二輪の一団の出立を見送った後、我々も後に続いて浅見川林道に入ります。
(62)
この林道は、しばらくは分岐点周辺の元湿原のような平坦地帯の延長で平らなところを進みますが、間もなく浅見川の源流沿いに下ってゆくようになります。
渓流美の景観を含め、朝に走った三森林道とも似ていますが、こちらの林道のほうが、幅員は広くてやや安心です。
ちょっと4台止めるスペースを見つけて沢に下ってみました。


既に午後の日差しになってしまいましたが、それでも日差しに白水を輝かせて流れ落ちる清流は心休まるし、心が洗われる気がします。
(63)
(64)
さすがに渓流沿いの道ですから、広めとはいっても、このようにところどころでは、対向不能の幅員区間があります。
幸い今回は実際に対向もなかったので、気持ちよく渓流の遊覧を満喫しながら、最後に県道249号線に出るまでの道のりを楽しみました。
なお、黒森林道からの分岐後、県道に出るまでが6.8kmの道のり。内、最後の700mほどの舗装を除き6.1kmがダート区間でした。
(65) 県道249下箒平集落から七曲林道への道
浅見川林道から県道249に出た後、コース選定を検討したところ、県道を少しだけ奥地側に進んだところから七曲林道へ抜けるダートがあるようだということで、探ってみることにしました。
ここがその入口を入ってすぐのところですが、初めからかなり狭い道です。軽トラ仕様よりなおせまいかもしれません。

(66)
そして、入って間もないここで道が二手に分かれます。
右は緩やかに上っていきますが、サラサラの地質の上を極細ダートが走り、更にただでさえ狭い路肩が大きく崩れていましたので、今回の我々の車両クラスはとうてい通行不能です。
左はこの画像では見辛いですが、ここから見る限り幅員は何とかなりそうなものの、極悪の藪コギが必至で、既に廃道化しているようです。
廃道ツーリングではないので、ここで引き返しの判断です。
(67) 七曲林道
次第に午後の日も先が短くなるのが感じられてきましたので、この道からの林道群が、今回の最後のメニューとなるでしょう。
浅見川林道から出てきた県道249号線は、渓流沿いでは、林道サイズの幅員で、曲折の多い道です。(66)が抜けられれば、そのまま七曲林道を抜け出てメニュー終了でしたが、断念となった以上、この狭い県道を県道35号線まで下ってゆかねばなりません。
そして、県道35号線を4km近く北上し、七曲の集落あたりから左折して北迫川に沿って上ってゆく七曲林道へ入りました。
林道のダートは、間もなく始まります。
(今回走った県道を早めに斜めに入るルートで1.4km、一番近い北迫川手前で県道と分かれるルートなら600mくらいでダート開始。)
(68)
北迫川は、細い川で、著しい渓流美を見せるほどの川ではないようです。林道はところどころで、崩れやすい砂質の路肩や崖があって、大雨など荒天があると簡単に通行不能となる箇所も出てきそうな感じがしました。
ルートの大半は、杉の林間をゆく、少し暗めのルートです。路面自体は走りにくいところはありません。
途中、幾度かの分岐がありますが、そのたびに「回り道→」などの表示があります。しかし、それに従うと間違いはなさそうですが、どうも自由意志でなく、指示された道を行くようで面白くありません。進行方向左に伸びる、何本かの分岐のなかに、(66)で断念した道のこちら側入口があるのでしょうか。少し気にはしながら進みます。
(69)
林道はいつしか沢を離れて、なお、しばらく進みますが、ダート開始から7.9km進んだところで、このT字路にあたって(多分)終点になります。
画像では、左奥正面がここまで来た七曲林道。そして、車は右折でこちらを向いています。このまま、こちらに進んでしまったのですが、これは間違い。木戸川林道方面へ向かうためには、ここは左折で画像右奥のほうへ行かなければなりません。
(70)木戸川林道
(69)を右折すると、途中、路肩の危なそうなところも通過しながら、約600mほど進んで行き止まりになってしまいます。行止地点のこの画像(画像奥が行止り)で少し手前から左方向へ下りる道もありますが、そちらも完全に廃道。
素直に引き返すのがよさそうです。
(71)
(69)の分岐で「終点」表示がありますが、ここがその「起点」側。この間の1.4kmは木戸川林道栗沢分線になります。
木戸川林道の本線は、ここではまだ区間の途中で、画像でいうと、車両進行方向画像右枠外でT字路となり、奥と手前側に道が伸びます。
奥川は、今回走っていませんが、この先1km程度で行止りのようです。また手前側はダム工事のため、TMなどでも、しばらくの閉鎖が伝えられていた区間で、今回も、初めから通り抜けの期待はしていません。
(72) 
ただ、結構先に進めてしまうし、この木戸川渓谷沿いに、何台もの乗用車クラスが入り込んでいるのを見て、していなかった期待をし始めた頃、やはり通行止めのウマ閉鎖に出くわしました。
まあ、いたしかたないでしょう。
(73)
ここは、おとなしく引き下がって、来た道をひたすら戻ることとします。木戸川林道のあたりは、遊べそうな河原も広いところがいくつかあるし、野営適地も何箇所かあったようです。
まだまだGW連休のまっただなか。アウトドアをのんびり楽しむ方の姿が横目で何組か見て取れました。
(74)
帰り道の栗沢分線。
このような砂の崩れは、全く同じようなものを栃木・福島県境の安ヶ森林道、山梨・長野県境の、川上牧丘林道などでも見ることが出来ます。
この綺麗な砂は石英質でしょうか。
(75)
木戸川林道、七曲林道の帰路は、隊列の一番後ろを走ってみました。やはり、ずいぶんと感じが違うものです。また、砂埃対策も必要ですね。
だいぶ日差しの角度が傾いて、杉林の多い七曲林道では、まだ日没までは時間があるのに、ちょっと薄暗い様子です。

ともかく、ここまでで、今回の林道メニューは終了となりますが、今回も、新緑の季節が手伝って、かなり内容に満足のツーリングとなりました。
(76)
最後の仕上げに、いつものように温泉に向かいます。
ここは、県道35号線を昼食の活力ラーメンより先まで南下したあたりにある、折木温泉「つるや旅館」で、もともと地域の静養、湯治の湯で、歴史ある宿です。
日帰り入浴は、@400円で、18:00まで入浴可。アルカリ泉の極めて柔らかいお湯で、肌がつるつるになります。
(湯船は4-5人、洗場は2人でいっぱいと、広くはありません)
源泉を流し込みつつ、肌の感触を楽しんで、久々に気持ちのよい湯に浸かりました。
(77)
2日に渡り、かなり満腹に走り回ったツーリングもこれで終わりとなります。所用があって、食事に向かうみなさんとはここでお別れ。2日とも曇ることのなかった太陽が、西の山に沈みかけて、やや寂しい気持ちも起きてきますが、しばらく時間がたつと、また、すぐ山に行きたくなるに決まっています。機会があればまたご一緒にということで、みなさんとはお別れして帰路に着きます。

今回のツーリングは、急な思いつきで出かけたにしては、大変有意義で楽しめる旅でした
ダートめぐりはボリュームたっぷりだったし、新緑の渓谷も数箇所で十分に堪能できました
一緒に走っていただいた皆さんもお疲れ様でしたとともに、ありがとうございました。


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