WOODLAND-TRAIL
トップページ林道ツーリングレポート060いわき市北部の林道/福島県(その1)


いわき市北部の林道 / 福島県

(銅山林道・黒森林道・三森林道・浅見川林道・七曲林道など)
林道ツーリングレポート (060-その1/'05.5.3-4)


 晴天のGW、福島県いわき市北部の林道群をまわって新緑の渓流を満喫
新緑の訪れが少し遅めのこの春ですが、緑一杯の充実したGWを過ごすべく、いわき方面でこれまで走ったことのなかったエリアを目指しました。
今回は、久しぶりに林道仲間のしまさんにお声がけ。お久しぶりのこし亀さんとお初のTOYさんにも同道いただき、4台での程よい台数のツーリングで、1エリア内を延々と走り回りましたが、さすがダートの宝庫、まだ、まだ回りきれない枝道多数でした。
山上の夜は少々冷えるものの、昼は2日にわたり上天気で、汗ばむほどの日差しに肌も焼けました。山では木々の芽吹き、渓流では新緑と、最近走ってきた林道ともところは変われど、訪れる毎に山の春も進んでいることが感じられます。

●実走コース
1日目(レポ1)
(省)→常磐道日立中央PA→いわき四倉IC→県35/246→
【谷地菖蒲平林道(仮称)】(昼食)→県363→【銅山林道(溜池前区間)】千軒平溜池【千軒平溜池分線(仮称)】【銅山林道】逢瀬の滝→R399→【黒森林道】野営地(屹兎屋山北)
2日目(レポ2)
野営地
【黒森林道】【三森林道】【林道洞滝ノ尻線】【林道洞線】一盃森溜池【一盃森溜池分線】【千軒前溜池分線(仮称)】→県道35→活力屋(昼食)→【南山林道】【叶沢林道】→【林道五社山黒森大内線】【黒森林道】【浅見川林道】→県道249→【七曲林道】【木戸川林道(栗沢分線)】【木戸川林道】・七曲林道全線まで往復→県35→折木温泉・つるや旅館→県35→常磐道いわき四倉IC→(省)

(総ダート走行距離:1日目約33km、2日目約52km、計約85km)

●データ(05.5.3-4)
【谷地菖蒲平林道】
(仮称)
走行可
通り抜けルートダートの約6.2km、東から電波塔まで約3.8km
谷地集落にあるアンモナイトセンターと谷地温泉の間から入る道を700m進むとダート開始。途中の電波塔までのルートが本線のようで、他のルートは極細。電波塔手前300mを右に入ると県道363への通り抜けルートとなる。アンモナイトセンター側からの上り、電波塔周辺は眺望良好。
注意してみたが、林道名称を示す表示は見当たらなかったので、判明するまでサイト上では仮称で表記する。
【銅山林道】 走行可
全線ダート、本線約10.8km
本線は比較的幅広の走りやすい平坦ダートがほとんど、概ね緩やかに峰を越えて県道363とR399を繋いでいる。乗用車通行も可で通行量はやや多い。
林道は千軒平溜池への支線を分岐、するほか、途中ゲート閉鎖道も含めて多くの支線等を派生しているが、抜けることのできる道は、唯一入口が舗装されている【柴原林道桐ヶ岡線】で、南方向の小川町方面へ抜けているようである。また、県道側入口から約3.4kmの地点で逢瀬の滝を観瀑できる。
【千軒平溜池分線林道】
(仮称)
走行可(分岐右ルート)
全線ダート(今回走行区間2.2km)
銅山林道を県道363側入口から1km程で右に千軒平溜池への支線が分岐、溜池の西岸を回り入口から途中400mで左に分岐あり。今回は極力池に沿った右ルートを選択。池を離れた後、その先も道が続き、入口から約2.2kmで終点
路面は池周回部分の整備はよく走りやすい。その先はやや細め。
【黒森林道】 走行可
全線ダート約5.6km
R399から東へ山に入り約2.0kmほどで左に浅見川林道を分岐したあと、三森林道、林道五社山黒森大内線との合流点までの屹兎屋山北麓を巻いてゆくルート。西側は砂利が良く入って、整備はよいが所々深いので二輪は注意が必要なのかもしれない。浅見川林道分岐後下り始めてその先1kmほどからは路面に少々荒れもある。
【三森林道】 走行可
ダート約8.1km
一部は県道管理部分を含む林道で、県道35から県道247に入り3km程上ったあたりからダートになる。そのまま黒森林道へ続くがどこまでが県道管理なのかは不明。
峡谷が美しい三ツ森渓谷に沿って走る道で、ルートのほとんどの区間で渓谷美を堪能できる。ただし、道は崖と壁に挟まれた逃げ場のない細道が続くので対向車出会いは、なるべく避けたいところ。路面自体はさほど悪いところは見当たらない。
【林道洞滝ノ尻線】 走行可
全線舗装
(全線は2.1km)
三森林道と同様に県道35から県道247に入り、2km程上ったあたりで左に分岐する。入口は、コンクリートの登板道と、林道表示杭が目立つのですぐわかる。舗装林道であるが、途中の見晴らしはよく、また、そのまま林道洞線のダートへ繋いでゆけるので、利用価値はある。
【林道洞線】 走行可
本線のダート約1.3km、一盃森溜池支線1.0km
県道246の久之浜温泉近くから舗装で2km程度西へ上った後ダートとなる。ダート手前500mで林道洞滝ノ尻線を合流し、一盃森溜池の北側を周回して奥に続くが、ダート開始後1.3kmと長くなく道が終わる。また、手前の一盃森溜池の堤に降りる支線は、そのまま1.0km程で林道谷地菖蒲平線の途中に出る。景観はなく、幅員は狭い。
【南山林道】 走行可
全線舗装
(全線は3.5km)
県道35と249の交差点から35を1km南下したあたりから、西へ県道249と並行して山中を走る林道だが、既に全線舗装されている。道は登板部で激しく九十九折した後、そのまま叶沢林道に変わる。
【叶沢林道】 走行可
全線舗装
(全線は1.8km)
南山林道の延長で、近年全線舗装されたようだ。そのまま林道五社山黒森大内線の舗装区間に繋がる。
【林道五社山黒森大内線】 走行可
ダート約3.1km(全線は約9kmくらい)
県道249から黒森林道まで繋がる2/3が舗装済の林道。県道側からは、五社山へのハイキング道入口の駐車場等の施設があるところまで舗装。その先比較的幅員の広い砂利ダートで、黒森林道へ続く。特に眺望はないが、比較的明るい道。
【浅見川林道】 走行可
全線約6.8km、ダート約6.1km
県道249の広野町最奥部に近い下箒平集落から黒森林道に通ずる、ほぼ全線ダートの林道。
ルートのほとんどが浅見川の渓谷に沿っており、また比較的幅員や路面の状態もいいので、渓流美の観覧ドライブを楽しむことができる。
【七曲林道】 走行可
全線約9.3km、ダート約7.9km
県道35号線の広野町北端、七曲集落から北迫川に沿って西の山に入り、木戸川林道の栗沢分線に接続する。
路面は整備されているが、ところどころに「回り道」の表示があってやや戸惑う部分もある。ほとんどは杉などの林間コースで、後半になって地質がサラサラの砂になってくるので、山側の砂崩落、谷側の路肩欠落に注意したい。
【木戸川林道栗沢分線】 走行可
全線ダート約1.4km(更に七曲林道と接続後道があるが、600m程度ですぐ中断する。
木戸川林道の本線最奥部の約1.0km前あたりから分岐し、七曲林道に通じる。七曲林道の後半と同様に、地質がサラサラの砂で、砂崩落には注意したい。
【木戸川林道】 通抜け不可 木戸川下流側1.5km区間以外は走行可
走行可能区間全線ダート約3km、今回走行約1.8km
木戸川の渓流に沿った林道であり路面も安定しており、沢沿いの野営ポイントも多い林道だが、現在ダム工事のために通り抜けが出来ない。

●林道地図
いわき北部エリアの林道地図


(1) 日立中央PAにて集合道
いろいろ雑事があって連休がたっぷりありながら、お遊びが出来なそうな状況だったのを打破すべく、林道仲間のしまさんに、出立情報を故意リーク。すると、翌日朝には、私を含めて4台の林道仲間でご一緒できる結果となってました(^○^)
まずは、常磐道の日立中央PAで仮集合。ここで、しまさん@Bighorn、こし亀さん@RC40と合流。そして、先のいわき四倉ICまで進み、周辺で食料を調達したところで、TOYさん@Wizardを合流して山に向かいます。
道は少々調べはしましたが、ルートも野営場所も行き当たりばったりの呑気なツーリングで、出発もいつもと違ってごくゆっくり。現着はお昼ごろになりそうです。
(2) 林道谷地菖蒲平線(仮称)
まずは、いわき四倉ICから北に伸びる県道35号線で北上し、アンモナイトセンターを目指します。本当は、この「アンモナイトセンター」、個人的興味としてはとっても行ってみたいのですが、今回は林道優先。もし時間が出来たら(たぶんできないだろうなとは思いながら)入ることにして、このアンモナイトセンター手前、谷地温泉との間にある、この画像の道を進んで行きます。
この道は、一山越えた谷から西に向かう銅山林道の起点近くの県道363号線に出るはずです。
林道名称が不明なので、入口と出口の小字名で仮表記しておきます。

追記:→06.03.25アンモナイトセンターに行きました
(3) 
上記(2)の林道入口から700mも進むと道はダートに変わります。そして、間もなく登板が始まって、次第に明るく、そして眺望も利くようになってきました。40がブルブルいいながら登ってきます。
この林道は、まだまだ海からそう離れていないため、このあたりからは、もう、常磐道の橋げたも見える丘陵の向こうに海の青さが覗きます(画像(4)=しまさん撮影画像)。
(4) 
(5) 
道はまだまだ登ってゆきます。路面は砂利少な目の比較的フラットですが、幅員は十分な広さではありません。
春のために霞みがちではあるものの、ほとんど雲のない青空が気持ちいい5月です。
ただ、私は先頭を走らせていただいているのでいいのですが、晴れ続きの砂道とくれば、「砂埃」。
後続の皆さんには、この後も含め、道中ずっと砂を浴びせっぱなしで申し訳ないです。
(6) 
若々しい緑の気持ちいい道になってきました。木陰では、若葉を通したライムグリーンの明かりがとても目に優しそうです。

(7)
少々、登板がきつくなって、真後ろに下界が望める区間に掛かりました。坂道で停車しての撮影は、後続に迷惑です。とはいいつつ、ちょこちょこ、止まっちゃいます。
この道は、真っ直ぐ県道363号線に出るのではなく、本線は、反時計回りに巻き込みながら、途中にある小高いピークを目指しています。


(8)が、その終着点。いくつか分岐があるのですが、だまって、一番しっかりしていそうな道を選んで進むとここに出ます。
ちょっとお昼を回ってしまったので、この少し展望の開けた広場で昼食です。広場のすぐ隣は山頂になっていて、電力・携帯の2社の中継アンテナが立っていました((8)画像の左丸枠内)。
(8) 電波中継所下広場
(9) 電波塔広場手前のY字分岐
昼食を終え、来た道を300mほど戻って、Y字の分岐に掛かったところです。
道は、画像手前側が山を登って来た方向で、まずは、画像左方向へ進んで(8)の広場で食事を取って来たわけですが、今度は、再びこのY字に戻って、画像右の分岐へ進もうというところです。
たいして狭いわけではないのに、相変わらず切り返しが必要みたいな進入角度が見て取れます。
(10) 
こちらの道に入ったとたん、道は厳しく狭くなってきました。
いや、横幅はそれほどでもないのですけれど、高さが少々不足気味です。ルーフを撫でる松の枝が、キ〜キ〜と歯の浮く音を奏でます。
まあ、柔らかな枝ばかりですから、たいしたことにはならないだろうし、木の枝も損傷ないでしょう。
(11) T字分岐合流
Y字分岐(9)のあと1.6kmばかり進んだところでこの画像のT字合流となります(Tの字の左上から来たことになる)。

画像は少し見づらいですが、手前が来た方向。正面は恐らく1km以内で行止り(想像)、そして右が進むべき方向だろうと判断しました。
ここまでは、前記のとおり高さがやや狭い道でしたが、この先となると、急に幅員も軽トラサイズになってくるうえ、林間急斜面をタイトコーナーで右に左に巻きながら、急速に標高を下げてゆく展開で、慣れがないと少々怖く感じるかもしれません。
(12) 鉱山(新八茎鉱山)
そして、(11)分岐から狭い道を1.1km進んで県道363号線側の菖蒲平に出てきたところがここです。
出口のすぐ脇が「新八茎鉱山」となっています。
この鉱山は、すこし奥にあるらしい八茎鉱山の分所みたいなもののようです。
元々の八茎鉱山は600年以上もの昔に発見され、明治期から近代操業を始めた由緒ある鉱山とのことで、当時は国内でも屈指の銅山だったようですが、大正期に山火事で精錬所を焼失したのと第1次世界大戦後の不景気により、銅山としての操業は終わったようです。
その後は、石灰岩の採掘に転向したものの、元の鉱山は昭和27年に採掘をやめて、現在は、こちらの「新」八茎鉱山が、石灰岩を採掘しているとのことでした。国土地理院の地勢図には「タングステン」と表記されていました。
(13) 銅山林道(千軒平溜池前区間)
県道363号線を、より奥地である北西方向へ1.6km進むと、峠のような地形の切通で道がそのままダートに変わり、ここで「銅山林道」の表示群が出てきて、林道の始点とわかります。
(14)
この峠のような林道始点で一休み。
石灰の採掘がある地域のダートらしく、路面はどことなく白に包まれています。
石灰と銅、随分組成の違うように思える鉱物ですが、なぜ、一箇所でこの2者が採掘されるほど採れるのでしょう。
石灰岩は生物由来で堆積してできるはずですが、石灰岩・粘板岩のあったところに、金属成分の多いマグマが後から貫入し、石灰岩と高温で反応して、鉄、銅、タングステンなどを含む鉱が二次的に形成されるようです。鉱物にはあまり明るくないので、やや怪しい説明ですが(^_^;)

(15) 本線と溜池方向支線の分岐
さて、県道が銅山林道に変わって、ここまで北上を続けます。
そして、道は大きな左ターン中に、左に本線、右に支線と分岐があります。
地図上と照らし合わせると、ここを右に進むと湖水が見られそうであったので、ひとまず様子を伺いに入ってみることにしました。
(16) 千軒平溜池湖岸経由の支線ダート
山の緑もだいぶ濃くなり、また、今回時期としては、ヤマブキの黄色い花が丁度見頃に重なったようで、この後の林道でも、いたるところで黄色い花が目に付きます。この林道右側斜面は、一面ヤマブキの黄色で染まっていました。
このダートは(15)の分岐から入って400m程で再び左右分岐します。池が見えているので、これを、池沿いの右にルートを取って奥に進むと、しばらく湖岸の景色を楽しめますが、最後は池を離れていって、(15)から2.2kmまで進んだところで車両幅の道は終点となります。
(画像は帰路方向)
(17) 木々を透かして湖面を見ながら
木々の隙間から涼しげに見える湖水が大変よい感じ。何人かがフライなどフィッシングを楽しむ姿も見られました。今回はあまりゆっくりしませんでしたが、この湖水近くまで車で降りるところもあるようです。
この湖水は、正式には千軒平溜池という灌がい用水池のようです。また、「千軒平」という地名は、どうも鉱山との関係があるようで、勝手な想像だが、恐らくは鉱山の賑やかだった当時は、なにしろ四倉の町中よりもこちらのほうが栄えていたということですから、このあたりの平地に大きな鉱山村落が形成されて、「千軒」と称したようなそんな話しではないかと思います。
(画像は帰路方向)
(18) 銅山林道(峰越え区間)
さて、溜池を見終えて、再び(15)から銅山林道の本線に戻っています。道は相変わらず白い石灰石由来の色を呈しています。
ここは道幅も広く、よくわかりませんが、平日は大型車も走るのかもしれません。
(19)採掘場遠景
道が上り始めて、木々の隙間から大規模な採掘場らしき光景が見えています。こちらが鉱山の本体なのでしょうか。
(20)
林道はやや幅を狭めて次第に標高を上げてきました。それでも荒れたところもほとんどなく、乗用車クラスで十分に安心して走ることの出来るレベルです。
(21)逢瀬の滝
(15)の分岐から2.4km、(13)の林道入口からは3.4kmの坂を上る左コーナー脇に「逢瀬の滝」入口がありました。
体も乾いていたので、水しぶきの清清しさを求めています。まあ、林道沿いに滝があれば、いつも出来る限りは観瀑しているのですけれど。
この案内を見ると男滝と女滝の2つがあるようです。
(22)
(21)の案内表示と小屋のある脇を下に下る小道と、真っ直ぐ裏手へ進む小道が見えましたので、まずは、下に下るやや急な小道を降りると、さしていかないうちに、すぐ滝に出ます。さっそく、滝の撮影開始です。
((22)しまさん撮影画像)

この急な坂を下りていって見えたのが女滝で、滝の真横に出られます。滝の落差は15m程度。直瀑(真っ直ぐ流れ落ちる滝)が途中で傾斜崖に当たって分岐瀑(傾斜した岩肌に沿って分岐して流れ落ちる滝)に変わる滝でした。

入口に戻って、今度は小屋の奥へ進む小道を辿ると、緩やかに道が降りていった先に、こちらは男滝の下に出られます。男滝はやや傾斜が急で直線的な分岐瀑で、分岐瀑にしては少し大きめな滝つぼがあります。
(23)女滝 男滝
(24)
観瀑も終えて、再々度銅山林道を進みます。
銅山林道には右に左に支線が多く見られます。ほぼすべての分岐は途中までの往復路となると思われるので、時間もなく今回入っていません。ただ、これをすべて調べていたら、著しく時間が掛かってしまうのはもちろんですが、それなりに、なにか面白いもの、素晴らしい眺望などにめぐり逢えそうで、ちょっと気持ちが揺らぎます。
(25)柴原林道桐ヶ岡線の分岐
やや、路面接続状態がわかり辛い画像で恐縮ながら、ここは進行方向左側(南側)から合流してくる舗装道との合流点。
画像は進行方向を向いていて、正面が銅山林道の本線R399側、合流の道は銅山林道の分岐の中で唯一舗装してある道です。このとき、走りながらでは、そちらに向かう気など全く起きませんでしたが、あとで調べると、これはどうも柴原林道桐ヶ岡線という林道で、南の小川町方向から、柴原桐ヶ岡集落あたりを経て到達する、一部ダート区間もある林道のようです。眺望のよいところもあるようなので、また、訪れる機会でもあれば、よってみたいところです。(それまでに、舗装化されてしまうかもしれませんけれど)
(26)
さらに進むと猫啼山への登山道入口の表示が見えます。
ただし、ここから猫啼山へは直線で北に3km程はありますので、それほど気軽なコースではなさそう。このあたりからだと、むしろ南に直線1kmくらいで二ツ箭山(ふたつやさん)がありますから、気楽さで行けばこちらはかなり楽そうですし、地図で見ると、山頂すぐ近くまでダートの支線があるようです(その支線がどれなのかは現地で気づきませんでした)。
(27)加路川
林道も急に展望が開けて、そのあと下しだします。下りが始まると、一気に標高を下げていき、加路川という沢まで降りてきたのがこの画像のポイント。ここはT字になっていますが、本線は画像左方向になります。
ただし、ここでは、そろそろ野営地の見当を付けておかなければならない時間帯。ちょっと沢沿いに、画像右の方向へ入ってみました。
しかし、そちらは、ダートを600m進んだところでゲート閉鎖。程よい規模の沢沿いなので、野営適地もありそうな予感がありましたし、地図上も見た目も、あと2kmくらいは先までダートが続いていそうだったので残念です。
(28)
しかたなく、引き返して、(27)を右から左に通過、500mほどで国道399に出てきます。
出てきたところの地名は「茱平」(ぐみだいら)。このあたりの地名はちょっと変わったものが多いですね。

ここで銅山林道は終了で、オールダートの本線の延長は、約10.8kmでした。

続いて、R399を北上し、黒森林道に向かいます。
(29) 黒森林道
R399は、ここまで、かなりワインディングを繰り返して、標高も700mくらいまで上がってきます。ずっと上り続ける2車線路は、なんだか阿武隈高地のようではなく、信州とまでとは言わなくとも、同じ福島県内なら磐梯や、吾妻連峰方面のような、そんな感じも受けました。
そして画像の位置が黒森林道の入口です。
今回のようにR399を南側から上ってゆく場合は、林道入口は、国道から右(北)方向に、大きく斜め後ろ向きに派生していますので、見やすくはないですが、入口手前がこのように広くなっているので、まあ、すぐにわかるでしょう。
(30)幸之助集落跡
広くもなく狭くもないけれど、やや左右の熊笹がうるさい道が続いています。
路面は砂利の整備が入って時間もたっていないのか、四輪車にはかなり良好です。
1.5kmほど林道を進むと、地図上では、「幸之助」という地名の表示があるあたり、廃屋が1軒、2軒と見えてきます。また、山奥にしては、やけに区画されたっぽい地面や石塁、土塁も目につきます。
どうも時間的には、夕暮れも近く、あまり気持ちよくはないですが、廃村となった集落跡なのでしょうか。形の残っていた廃屋は、茅葺などではなく、さほど古いものとも思えませんでしたが・・・
(31)
平坦な区間に出てきました。どうやらかつて高層湿原があったのが、今はもうほとんど埋まってしまった地形のようです。これは自然で埋まったのでしょうけれど、我が家の近辺の、使っていない休耕田が埋まって広場になったような感じもあります。
既に日が大きく傾いて、野営地探しは本腰になってきました。ここの停車はそのための停車でしたが、この広場は少々風が抜けすぎますのでパスします。
正面に電波塔のある山が見えています。画像では右方向枠外で写っていませんが、このあたりの名山である屹兎屋山(きっとやさん=これまた読みづらい地名ですね)の北北東直線2km弱にあるピークです。→結局は、この後、右往左往して、この山の南直下に野営する結果に落ち着いたのですが・・・
(32)湿地跡
湿原の名残を見せる地形です。まだ、少々水も残っていましたが、この時間になると、標高のためか、かなり冷え込んできました。温度計を見ると7〜8℃を示しています。
(33)
まだ、野営地は決まる前の状態です。
候補地探しに、しまさんが走りまくってくれてます。いつもお世話様です。

見晴らしがあって明るい広場か。水の音に心休まる沢沿いか。
みなさんは、どちらがお好みでしょうか。私など、夜空の開けた前者も、朝の沢音がすがすがしい後者も、どちらもそれなり好きです。
(34)林道五社黒森大内線・三森林道との合流点
2隊に分かれたうち、沢沿いの野営地探索隊は、黒森林道の終点を更に過ぎるところまで来てしまっています。
ここは、また翌日分のレポで出てきますが、車後方の画像左方向が黒森林道、進行方向、画像右がここから三森林道、そして、画像奥方向が林道五社山黒森大内線と3つの林道の合流点です。
結局、前記のように、ここは戻って、この画像位置からは2.6km戻ったところを北側右折します。
(黒森林道入口からは約3kmで、2km地点では、浅見川林道を左に分岐して右に1km進む)
(35)野営の夜は・・・

やっと決まった野営地で、ぼちぼちと夕食と酒をはじめると、ジムニー主体の林道探索隊がご同席。それでも十分広さのある広場です。ここはさほど風は来ませんが、かなり温度は低いようで、暖かい食べ物が胃にしみます。
また、ここで東の空をぼんやり眺めていると、星にしてマイナス1〜2等級くらいの白い光がゆっくり動いているのが見えました。飛行機のようにフラッシングは一切なく、もちろん自然の天体ではない。その日の朝にしまさんから「ひょっとしたら見えるかも」と聞いていたのですが、まさしく、それは国際宇宙ステーション(ISS)でした。
そんな話しも含め、あれやこれや、火の絶える時間まで飲み食いしながら他愛ない話を続けて、就寝です。

さて、翌朝起きて、1日目以上に多くの道を走ります(下のリンクからレポの続きをどうぞ)。
 レポその2へ続く(三森林道、浅見川林道、七曲林道などの林道) 次へ(レポ58その2へ)





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