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三河小田川林道(磐梯東部の林道) / 福島県

林道ツーリングレポート (092/'10.08.13)

 裏磐梯の高原へと続く真夏林道を楽しみました・・・(一部苦しんだかも)
林道を走ること自体が、このところご無沙汰でしたが、今回は、かなり久しぶりになる磐梯エリアの林道です。
涼を求めて猛暑の関東を抜け出し、さわやかな磐梯へとやってきました。真夏の林道は、緑が豊か・・・しかし、一方で緑が豊かすぎて見通しも悪くなり、それなり気をつけなければならないこともでてきます。
今回は、それに加え、カヌーを積んでの走行でしたので、狭い林道の走行は、正直なところいつになく気を使いました。

●実走コース
省略→(磐越道)磐梯熱海IC→R49→JR中山宿駅→【林道三河小田川線】【林道小田線】【林道小田達沢線】R115ほか→磐梯吾妻レークライン→秋元湖ほか裏磐梯の湖沼→省略

●データ(10.08.13)
【林道三河小田川線】
通行可
ダート約17.8km
磐梯熱海方向から裏磐梯方面へと峠越えで抜けて行く林道。しっかりした路面に、幅員も広めで、とても走りやすい。通常時なら乗用車でも走行可能。眺望のあるポイントなどは、あまり多くない。

【林道小田線】
通行可
ダート約2.8km
三河小田川線の支線的な林道で、細い往復路となる。
【林道小田達沢線】
通行可
ダート約10.0km
林道名のとおり、三河小田川線の走る小田川沿いから、達沢川沿いの渓谷へ抜ける峰越えの林道。幅員は細めで通行量も少ないため、夏は路上に覆いかぶさる草木が多い。


●林道地図  
裏磐梯東部エリアの林道地図


(1) 三河小田川線の入口
林道三河小田川線は、国道49号線を少し外れる旧道沿いの町内から始まります。起点に青い林道表示が出ています。

(2) なかやまじゅく駅(JR磐越西線)
林道(舗装区間)に入ってすぐに踏み切りを越えますが、そのすぐ隣に中山宿の駅があります。無人駅ですが、ちょっと立ち寄ってみようかなと駅前に車を止め、ホームを歩くと、ほどなく列車が入ってきました。磐越西線は立派な幹線でしょうし、車両も古いものじゃないですが、やはり普通列車の雰囲気は、どこかローカルでいいものですね。

(3)林道三河小田川線
起点から5〜6kmほど舗装区間を走るとダートが始まります。この林道は広域基幹林道で、路線規格は、(1)の林道表示板のとおり幅員5mとなっており、広くてゆったりしていますし、路面状態も本来的には大変良好です。今回はいつのものか分かりませんが大雨の影響で、ところどころに流水によるクレバスが深く走っていましたので、最低地上高の低い車では、そういった部分で注意が必要な状態でした。DEFENDERで走っている限りは、全線概ね快適に走れました。

(4)
標高が上がるにつれ、やや視界も開けて明るくなってきます。空気はとっても爽やかなので、とても気分が良くなります。青空でないのがちょっと残念。

(5)
峠が近付いています。峠近くのピーク大滝山(1370m)の山頂付近でしょうか、何やらちょっと大きな無線アンテナが立っていました(左画像)。
曇り空のせいか、林道のいたるところでヤマドリがのんきに歩いているところに出くわしました(右画像)。

(6)
郡山市から猪苗代町へ抜けるこの林道。地形的な峠は、市町境より少し手前のこの画像の位置になっています。路肩にややスペースをとった小広場があって、特に眺望に優れるということもありませんが、一息入れるのにちょうどいい場所になっています。ちょうど昼時を迎えているので、普段ならここらで昼食のひと時を過ごしているところですが、あいにく今回は、食事時間を後ろ倒しにしたスケジュールで、屋外食の持ち合わせがありません。

(7)
ここが(6)より少し先の市町境で、こちらは、林道自体がかなり大きく拡張していて、全体が広場になっています(左画像)。広場内には開通記念碑(平成3年)が建てられています(右画像)。

(8)

道は、峠と市町境を越えてあとは下る一方です。
深い緑に囲まれたしっとりした空気の中を、少しづつ標高を下げて行きます。
道端脇からちょっとだけ見上げた高台に、小さなお堂が建っていて、お堂への登り口に飲料可否は不明ですが、湧水が流されていました(左画像)。コップが置いてあるところからすると、飲めるように思えましたが、今回は特に理由もなく立ち止まらず通過。
(9) 
ぐっと下って来て、林道が小田川の沢に近付くあたりからは、道は直線基調になってきます。沢の周辺では、蝶がひらひらしていて、撮影ごころをくすぐりますが、今回は、少々先を急ぎます。右画像は、タテハチョウの一種で「コミスジ」という蝶です。夏の林道で沢沿いにはよく見かけます。

(10) 林道小田線
林道三河小田川線のダートがそろそろ終わりに近付くころ、右(東)に分岐して山に入っていく小道が見えます。林道小田線です。
林道表示と地図によれば、延長2.8kmの片道路のようです。はじめからダートですが、幅員が2.8mと狭いので、夏草茂るこの時期にはちょっと敬遠したいところ。
ちなみに、画像手前の、本線である三河小田川線は、この部分で舗装されているのが分かるかと思いますが、完全な舗装区間ではなく、その先でまたダートが始まったりします。三河小田川線は、郡山市側でも猪苗代町側でも、ところどころ要所に舗装の入った短い区間が何箇所かみられました。


(11) 林道小田達沢線
林道三河小田川線を郡山市側から走ってきて、ダートが終わり、そろそろ集落が始まろうというところ、画像の位置から右方向(北東方向)に道が分岐しています。
林道小田達沢線の始まりで、画像正面の建物は、釣堀(?)でしょうか、何台か車両が停めてあります。
画像の分岐を右に入って林道小田達沢線を走ってみることにします。
(12)
林道小田達沢線の始まり部分は舗装ですが、200mも走るとすぐダートが始まります。と、その直前、何か不気味な感じを受けるものが・・・よくみればただのカカシですが、赤いスプレー塗装が部分的に吹き付けられていて、衣服部分も染めているため、ちょっと血なまぐさい感じでギョッとします。カカシで追い払おうとしている相手になる鳥が、私と同様の感想を持ってくれるのであれば効果ありというところですけれど、どうでしょう。少々難しい気もするのですが(^^ゞ

(13)
カカシのすぐ先のダート開始部分です(左画像)。また、更にもう少しだけ先に林道表示板がありました(右画像)。正式にはここが林道の起点のようで、その表示によれば、林道区分は「自動車道2級」、林道名「小田達沢線」、総延長「9,583.9m」、幅員「4.0m」、管理者「猪苗代町長」、開設「昭和59年」とのことです。

(14)
しばらく走ると、林道の幅員は4mとまあまあなはずですが、両脇の草木がかなり深く繁っていて、道に迫ってきています。特に木の枝が大きく張り出して、持たれかかっている所では、今回はカヌーを積んでいるため、思ったよりも通過するのに難渋しました。例によって、とくに走行の厳しいところというのは、運転の方に頑張っていて、私自身の意識がそちらに行っているため、ひどい場所の写真は撮影していませんので、「なるほど、これはきつい」というような場面の画像がないですが、いつもだったら、ボンネット上に装着しているブッシュワイヤーでサクサク分け入っていけるところも、慎重に、時には手作業で枝をよけたりする必要がありました。
やはり、ただでさえ車高の高いDEFENDERでは、ルーフ上にキャリアなど装備しますと、林道ではひどく妨げになります。
(15)林道で出会った昆虫

コエゾゼミ

ミヤマカラスアゲハ

ナツアカネ
(16)
この林道は、通り抜けできる林道ですが、あまり生活上の利用はないようで、そのため夏は草木に深く覆われてしまうのでしょう。だいたい、林業にも使っているのかなぁなんて考えていたら、間もなく達沢川方面出口に抜けようかというころになって、切り出した木材を、「ほら林道を使ってますよ」とばかりに積んでありました。

(17)
そtれにしても、草木がきつい道でした。バックミラーが折りたたみ状態なのが分かるでしょうか、これを通常どおりに出しておきますと、吹っ飛ばされてしまいます。もちろん、車のボディの方は擦り傷たっぷりです。まあ、そちらは一向に構いませんが、カヌーの方は、ここで傷をつけたくありませんし、キャリアも、草はともかく、太い木の枝の引っかかりはきついです。
また、草木に覆われた林道は、積載物やキャリアに気を使うばかりでなく、幅員があまりない中で、路肩が草などに隠れて見えませんから、実は路肩が崩壊しているなんていうこともないわけでなく、十分な注意が必要です。
まあ、用もなく入って楽しい道ではなかったです。

(18)
やっと、林道出口へ到着。車上にはだいぶ立派な髪飾りがついてしまいました(左画像)。林道総延長は、(13)の林道起点にあった表示板では約9.5kmになっていましたが、それは正式に林道として管理される区間の距離であって、実際に走行したところでは、ダートが10km、総延長はプラス200mという自車での計測値でした。

(19) カヌーへ
林道を抜けてから、裏磐梯の秋元湖、小野川湖と回り、最後少し小さな湖である曽原湖で夕刻までカヌーを楽しむことができました。涼しく静かな湖面で快適でした。
カヌーで探検「(19)裏磐梯・曽原湖」へ

今回は、林道内で、いつものようにゆっくり立ち寄って写真撮影したりしておらず、林道に入っていた時間自体は正味3時間ほどと、少ない行程ではありました。それでも、三河小田川林道は、ダート距離も十分にあって、路面も良い林道ですので、久しぶりの自然に囲まれた山道を存分に堪能できました。小田達沢林道の方は、今回はじめて走った道ということでの収穫はありましたが、正直、余計な回り道をしてしまったって感じでした。真夏はかなりの区間が草ぼうぼうで、四輪車では走って楽しいことはないと思います。




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